バルミューダは2003年に日本で誕生した会社ですが,従来の市場には存在しなかった「価値ある驚きの家電製品」を数多く生み出してきました。
昔は扇風機や空気清浄機などの空調家電を通して同社について知る方が多かったですが,最近はトースターやレンジなどの調理家電からバルミューダに興味を持つ方が増えています。
「似た機能を備えていて値段が安いものも数多くありますが,やはり見た目の良さがポイントです!」と勧めてくる店員さんもいるようですが,機能面においても従来の製品にはない創意工夫が見られることは確かです。
そして今回レビューするのは,そんなバルミューダが2018年に発売した「BALMUDA The Light」です。
太陽光LEDデスクライトに分類される本製品ですが,使用者はあくまで子どもをメインユーザーに想定しています。
というのも,開発のきっかけが,バルミューダの社長が息子の勉強を応援したかったからということで,確かにこのライトには子どもの学習を助けるための工夫が随所に見られます。
ただ製品について知るだけではなく,バルミューダの歴史や理想の学習環境についてのヒントなども一緒に学んでいくことにしましょう!
バルミューダとものづくり

バルミューダ(BALMUDA)は東京の武蔵野市に本社を構える家電ベンチャーです。
社長の寺尾玄氏は1973年生まれで,高校中退後,ミュージシャンとして活動しており,28歳の時からものづくりの世界に飛び込みました。
仕事と芸術は一見相いれなさそうですが,見た目にこだわるところや,これまでにない製品を創造しようとするところは両者に共通している要素です。
バルミューダ製品の第一号はパソコンの冷却台で,周辺機器をメインに販売してきましたが,その後は風量の多い扇風機やスマートフォンが大きな話題を呼び,YouTuberが炊飯器やトースターをPRすることも増え,最近では電気ケトルやコンロまで,全20種類以上が販売されています。
これはブログ記事を書く上でも同じなのですが,
新しいものを世に出すにあたっては,何かしらの差別化が図られなければならないのは当然だ
と考えている社長の意見には私も大いに賛同できますし,
他人に真似されることで売り上げは落ちるが,それくらい良い物を作った
と誇りを持って仕事をしているところにも好感度大です。
余談ですが,以前に観たテレビ番組の中で,寺尾氏がLAMYやジェットストリームのボールペンやステッドラーのシャープペンを使っていたことに驚かされました。
というのも,以下の記事を読むとお分かりの通り,どれもが私の兼ねてからの愛用品だったからです↓
私自身,音楽活動をしていたこともあり,バルミューダのこれからの活躍に期待しています。
理想の学習環境とは

それでは本題に入っていきましょう!
まずは理想の学習環境について考えてみますが,以下2つの条件が整っていることが必要です↓
- 勉強していて疲れにくいこと
- 集中力を高められること
勉強疲れによって集中力が低下してしまうこともあるので,これら2つの条件に関連がないわけではありません。
とはいえ,すごく快適でムードのある部屋で勉強したところで集中できるわけではないため,別に分けて考えてしまって問題ないでしょう。
次に,勉強する環境に必要な物を挙げてみると以下のようになります↓
- 机
- 椅子
- 文房具
- 内装
- 空調
これらがうまく機能することで,勉強に理想的な環境が整うことになるわけです。
人によっては音楽をかけながらの方が集中できると言いますから,普段スマホで音楽を聴きながら勉強しているような方は,上の要素に加えてみてもよいでしょう。
実際,銀行や病院などの職場においてクラシック音楽がかかっている場面によく遭遇します。
逆に,ノイズをキャンセルできるイヤホンを使うことも考えられ,この場合は耳栓で安く済ませることも可能です。
他にあれば良いと思うのは,飲み物と時計にタイマーやアロマでしょうか。
とりわけ後の2つに関しては以下で記事にしています↓
ところで,今回焦点を当てるべきはデスクライトです。
光は部屋の印象を大きく変えられることから内装の一部とみなしますが,勉強環境にどのように影響してくるのでしょう。
学習環境における光の役割

普通,部屋の光と言ったら,天井に付いている大きな照明器具が最も大きな影響力を及ぼすように捉えられがちです。
実際,私も自分の勉強部屋を設計する際,机が明るくなるようにと,とにかく明るい照明を付けることにしました。
加えて,電球の色にも気を配り,光白色・昼光色・電球色の3つが部屋でのくつろぎ具合から仕事のパフォーマンスに影響するということまで調べ上げて完璧にしたつもりでいたわけです。
当然,デスクライトまでは意識が回らず,長い間,机上にその類のものは置いていませんでした。
ですが,ある日,新製品を物色しようとバルミューダ社のサイトを閲覧しているうちに自分の過ちに気付き,すぐさまデスクライトを設置したわけで,学習の捗り具合を比較し終わった今では,「長時間の学習には必要不可欠なもの」と評価を改めるほどにまでなっています。
結論から申し上げますと,デスクライトは学習に最適な明るさを作り出し,勉強の集中力を高めてくれると同時に,目の疲れや視力低下を防止できる観点からも,理想の学習環境に必要不可欠なものです。
学習に最適な明るさとは
学習や読書を行うにあたっては「最適な明るさの基準」といったものが定められており,リビングや子ども部屋程度の明るさでは十分ではありません↓

なお,ここで言う「明るさ」とは,照射地点での明るさではなく,書物に届く光の明るさのことを言います。
つまり,光源から離れれば離れるほど明るさは減衰してしまうことを考慮しなければなりません。
そして,理想的な学習環境に必要な明るさは500~1000ルクスです。
ところで,パソコンやスマホの液晶の明るさをMAXにしないと気が済まない私は,いっそのこと部屋全体を明るくしてしまおうと考え,天井の照明器具を実際よりも大きな部屋用のものに取り換えてしまったわけですが,照明事情はそれほど単純なものではありませんでした。
実際は,部屋をやや暗めにし,デスクライトはその5~10倍の明るさがあるときに最も集中力が高まるようです↓

ここまでみてきた内容が,学習環境に影響する光についての基本知識になりますが,BALMUDA The Lightでは「照らす範囲を広げる機能」を備えていることで,学習環境をさらに良いものに変えてくれるところが特徴です。
その他にもユニークな機能がありますが,それについては次章で実際の商品をレビューしながら詳しくみていくことにします。
BALMUDA The Lightのセット内容
機能面を中心にレビューしていくつもりでいましたが,バルミューダは梱包の様子までお洒落でした↓

箱の中の様子もうまく段ボールが組んであり,さすがの一言です。
セット内容は以下の5種となります↓

- 本体(L01Aシリーズ)
- ACアダプター
- 取扱説明書
- 保証書
- ステッカー
本体とステッカーについては後回しにして,それ以外のものについてまず説明すると,ACアダプターのコードは1.8mほどで,よく見るとバルミューダの文字入りでした↓

電流調光を採用しているということで,ちらつきません。
なお,保証は購入日より1年間有効とのことで,子どもにプレゼントして故障してしまった際にも安心です。
ちなみに取扱説明書には,詳しい使い方や注意事項の他,裏面にはなんと設計図(仕様書)までもが描かれていました↓

つまみで明るさを切り替えられるのですが,その際の明るさの変化量まで載っています。
ところで,バルミューダにはAirlineというデスクライトもありますが,細かく明るさを調節することはできず2段階です↓
航空機の特にコンコルドのような見た目をしていて,デザイン性に大変優れていますが,値段はThe Lightの3倍以上になってしまいます。
BALMUDA The Lightのレビュー

BALMUDA The Lightですが,本体のカラーはブラックとホワイトとベージュの3色展開です。
前章で紹介したACアダプターで接続し,本体中央部にある調光ダイヤルを回せば6段階に調節することができます。
ダイヤルを回すたびにドレミの音が鳴るところに,作り手の遊び心を感じ取ることができるでしょう。
手術灯で国内シェアNo.1の山田医療照明との共同開発ということで,ミラーで光を反射させる技術が本製品には採用されています(ただし光源は3つなので,さすがに手術灯ほどの明るさとまではいきません)↓

しかしその代償として,点灯部(太陽光LED)の交換が不可となり,計40000時間使用すると本来の70%の明るさにまで落ちてしまうという弱点があります。
ですが,よくよく考えてみると,一日5時間使ったとしても20年以上先のことですから,そのときはさすがに新しいデスクライトを購入しているのではないでしょうか(子どもは実家を出ているかもしれません)。
ところで,似たような名前に「白色LED」というものが知られていますが,それと今回の太陽光LEDは異なります。
後者は物本来の色を照らし出すことができるために正しい色感覚を養うことができますし,ブルーライトよりも自然に近い波長のため,目の疲労や集中力の妨げとなりにくいと評判です。
ちなみにこのデスクライトはペン立ても兼ねています↓

先ほどライトに寿命が来たときのことを懸念しましたが,デザイン性に優れるバルミューダ製品だけにペンスタンドとして使うだけでも絵になるわけです。
お気に入りの文房具を,4つの仕切りがある「ツールボックス」と1つの浅い「ツールトレイ」に収納でき,ツールボックスの仕切り1つに3本くらいのペンが入ります。
実際は,上の状態に取り出し可能なプラスチックケースを装着して使うことになるため,掃除がしやすいです↓

ベース部分のサイドに付いているイルミネーションスイッチを押すと,このように点灯させることも可能となります↓

お気に入りの文房具をライトアップできる機能になりますが,こういった遊び心を製品に足してくるのがバルミューダの社風です。
大人でもワクワクします。
さらには付属のステッカーを好きな位置に貼ることで,真の意味でのデザインがようやく完成するという仕掛けも子ども心をくすぐる仕様です↓

ステッカー同士を重ね合わせて,より凝ったデザインに変えてみてください!
購入者のコメントで,このステッカーは一度貼ってしまうときれいに剥がせないことがあると書かれていましたが,子どもはそこまで気にしないでしょう。
大人が使うときにはステッカーを使用しない場合も多いでしょうが,あくまで子どもファーストであることを考えると,先の音が鳴る機能なども合わせて,すべてが必要なものです。
BALMUDA The Lightのフォワードビームテクノロジー

BALMUDA The Lightは「フォワードビームテクノロジー」と呼ばれる技術を採用しています。
先ほどの手術灯のところでお話した「ミラーで光を反射させる技術」が実はこのことだったわけです。
これにより,離れた場所から照らすことが容易となり,光を遮ることがないため影が生じにくくなります。
設置場所を特に意識せずとも,一般的なデスクライトのように対角線上に設置するだけでペンの影が書籍上に落ちてきません↓

天井の照明だけで学んでいても画像左のようになってしまいます。
さてここで,最初に触れた「学習環境に最適な明るさの基準」が本当にクリアできているのか,以下の図で確認してみましょう↓

勉強や読書に有効な光は500~1000ルクスという話でした。
上の図で判断するに,光源から15~65cmの範囲においてはその明るさが実現されていることになります。
今実際にメジャーを使って机の端から測ってみましたが,かなりの広範囲をカバーできることが分かりました。
光源部分が直接目で見えてしまうと眩しいので,ヘッド部の傘は水平にするかやや内向きに調節しましょう。
アームも動くので,机の広さにより合わせやすいです↓

軽い力で直感的に動かすことができました。
まとめ

以上,バルミューダ社の簡単な説明をした後,BALMUDA The Lightを使って,理想の学習環境と良い光の関係について考えてきました。
音楽畑出身の社長が創業しただけあって,同社製品には芸術的な要素が含まれており,今回のドレミが鳴るところもその1つです。
今回の要点をまとめると,理想的学習環境の実現は,
- 手元に500~1000ルクスの明るさを確保する
- 周りはその1/10~1/5程度の暗さにする
- フォワードビームテクノロジーは広範囲をカバー可
- 太陽光LEDの採用で,自然光に近づけた色合い
の4つが揃うことで初めて可能となります。
もし保護者の方で,子どもにこの先20年くらいは勉強を頑張って欲しいと思う方がいれば,今回レビューしたBALMUDA The Lightは特におすすめです。
デスクライトに数万円と聞くと,ずっと安価で買えてしまうライトが数多く存在する時代ですから,判断に困ってしまうかもしれません。
ですが,最初から良い物を買い与えてみた結果,長く使ってもらえるだけでなく,子どもの勉強効率が高まり,それに見合うだけの結果までが付いてくるとしたらどうでしょうか。
私は常々,周りの大人は子どもにとっての理想的な勉強環境を整えてやり,その中で学生時代を存分に謳歌してもらいたいと考えています。
子どもの勉強に対する意識が現段階でいまいちでも,親の教育意識はできるだけ高く保っておくことこそが勉強体験を成功させるコツのような気がするわけです。
ちなみに,今回のデスクライトは子ども用ではありますが,私は自分自身で使うために購入しました。
実際愛用していて,場合によっては撮影用の照明の1つにもしているのですが,デザインも決して子どもだましではありません。
手元まで光が伸びてくるので,写真を撮る際にも重宝します。
長時間使用していても傘の部分が熱くならないことも驚きでした(他社製のもので,LEDを使っていても本体が熱くなってしまうライトは意外とあります)。
周りを見渡してみると,加齢や職業上,目が疲れやすい方の愛用者が増えてきました。
後者には漫画家も含まれますが,太陽光LEDの存在も決め手の1つになったことでしょう。
ECサイトの口コミを確認してみても,意外と大人が自分用に買っている場合も少なくありません。
私が購入してから6年近く経過しましたが,今でも問題なく使えています。
今回のデスクライトの購入をきっかけに,ご自身の学習環境を再考してみてください↓
最後までお読みいただきありがとうございました。