ここでは,スタディサプリENGLISHの有料コースの特典になっている「(旧)日常英会話コースの評判」をまとめました。
おまけだからと最後まで使わずに終わってしまう人も少なくないようですが,実際に使ってみると,普段学んでいる有料コースとはまた違う魅力があることに気が付くでしょう。
なお,この(旧)日常英会話コースですが,以前に有料で提供されていたコンテンツを基にしていることもあり,それだけでも教材として成立する内容です。

高評価なところとして,ストーリーは良質なもので,英検の級ごとに異なるシナリオになっている他,トレーニング内容は有料コースのものを取り入れていて,むしろかつてのものよりもパワーアップしているくらいです。
とはいえ,低評価のコメントがなかったわけではなく,実際私も使っていてイマイチに感じるところがあります。
以下で順番にみていきましょう!
(旧)日常英会話コースが高く評価されているところ
(旧)日常英会話コースで高評価を得ていたのは,主に
- ストーリーの質
- 取り組みやすさ
- 教材の量
の3つです。
ストーリーが優れている
たとえメインとなる目的が学習であっても,楽しいからこそ継続できるわけで,(旧)日常英会話コースはストーリー内容が非常に凝った物となっています。
今は存在しないかつてのアプリダウンロードページには多くのレビューが寄せられていましたが,
ドラマ仕立てになっているので飽きない
という感想が多く見受けられました。
それもそのはずで,本コースの脚本を担当したのは有名ゲームのシナリオライターです↓
ジンテーゼ社と言えば,過去に「逆転裁判5」や「428~封鎖された渋谷」のシナリオなどを担当しており,これらの作品は日本ゲーム大賞において受賞しています。
作品をプレイした方であればわかるでしょうが,同社は文章でプレイヤーを楽しませることに長けており,日常シーンの描写は対象学年に合わせたシーンが設定されているため中高生でも没入しやすく,それでいてハラハラさせられる出来事が次々に起こるわけです。
高いレベルになると今度はオフィスが舞台になるので,社会人の方も満足できると思います。
内容について詳しくは以下の記事をお読みください↓
学生でも取り組みやすい
スタディサプリENGLISHの各種有料コースは,基本的に社会人向けの印象を受けますが,この(旧)日常英会話コースは中高生でも難なく使うことができます。
実際,7つあるレベルの一番低いLv.1は英検5級レベルに設定されており,主人公は中学1年生です。
これほどまでに垣根が低いコースは他には見られません。
例えば,一番低いとされる「新日常英会話コースのLv.1」であっても,英検3級程度の力が必要だったりするわけです。

かといって,中上級者お断りというわけでもなく,Lv.7ともなれば準1級レベルの内容です。
レベルが上がるにつれて主人公の年齢も上がり,高校生だったり社会人になったりするわけですが,それぞれの精神年齢にあった物言いや振舞いが見受けられるので,自分と年齢が近い主人公に感情移入できる場面も多いでしょう。
実際,本コースで学ぶ子の中には小学6年生の女の子も含まれていました。
対象学年的には少し早いかもしれませんが,十分に内容を理解できているそうです。
ちなみに,その子のレビューには,
お手本の発音が上手でよかったです
と書かれていました。
子どもの頃は耳の感受性の高さを生かして,多くの英語音声に触れることが勧められますが,上手な発音で学ぶことができれば,自分の発音にコンプレックスを持つ危険性を減らすこともできるでしょう。

(旧)日常英会話コースは学習の到達レベルが英検の級で示されているので英検対策に使いやすく,高い級を取ることをモチベーションにすることができますし,取得出来れば入試でも優遇されます。
量が多いので長期間使える
デイリーレッスンと呼ばれるメインの内容は実に2016個もあり(各レベル288レッスン),中学生になってから毎日1レッスンずつ進めても実に「5年半」がかかる計算です。
学生時代ずっと(旧)日常英会話コースのお世話になることもあり得ない話ではなく,実際,スタディサプリENGLISHを学校の授業に取り入れているところも少なくありません↓
もっとも,こういった学校は今では教育機関用に作られた英語4技能コース(個人では使えないスタディサプリ)などを使っているのでしょうが,本コースでも十分な結果が出ます。
私自身,本コースが有料アプリだった時代に塾の生徒たちに使わせていたことがあるのですが,挨拶から始まって,道案内や面接の対策になるようなシーンも出てくるため,英検や高校入試の文章とも関連性が高いように感じました。
ところで,以下のような表現は中学校で必ず習うものの1つですが,ありきたりな道案内のシーンであっても,教科書的な「Could you tell me the way to~?」だけでなく,曲がるべきところを通り過ぎてしまったときの表現なども学べるところがポイントです。
学校では習わなかったけれど実際の場面では言いたくなるような表現が多く登場してくると言えばわかりやすいでしょうか↓
先述したように,英検対策としてはスタディサプリの小中高生向けコースの方に専用の講座がありますが,私的には本コースも捨てがたいです↓
(旧)日常英会話コースが低く評価されているところ
(旧)日常英会話コースの評判ですが,もちろんすべてが良いものばかりではありません。
ここでは現在の形式に限った内容で低評価の方をみていきましょう。
無料特典でしか使えない
これまでに本コースは,かなり大きな変更を余儀なくされてきています。
まず最初が,有料コースから無料特典に変わった時であり,新日常英会話コースが登場すると同時に,単体での利用ができなくなりました。
かつては月額1078円で使えたサービスですが,現在は最低でも2178円かかる有料コースに契約しないといけないわけで,たとえ(旧)日常英会話コースだけ利用したいと思っても,やや手が出しにくくなってしまったのは明らかなマイナスでしょう。
このときは異なるアプリを2つ入れる形での対応となり,コンテンツ自体にはなんら変更は加えられまえんでした。
そのため,本文の解説において以下で紹介した講師たちを動画で確認することができたのは,今となっては良い思い出です↓
有料コースとトレーニング内容が似通っている
2022年4月に2回目の変更が行われ,単独のアプリが使えなくなり,これまでとトレーニング内容が大きく変わることになりました。
先述したように,上述した講師陣の動画が利用できなくなった他,発音について学べたリスニングPLUSもなくなっています。

また,ロールプレイができる「なりきりスピーキング」や「クイックレスポンス」のトレーニングがなくなり,「シャドーイング」や「リード&ルックアップ」が加わるなど,内容としては新日常英会話コースやビジネス英語コースのトレーニングに近くなってしまったわけです。
もちろん,普段,それらで学んでいる方は抵抗なく入っていけますが,逆に考えると,真新しさがなくなり,気分転換目的で用いるような使い方がしづらくなりました。
もちろん,ストーリー内容は差別化できていますし,TOEIC対策コースの方は新鮮な気持ちで利用できるので問題ないでしょうが,昔を知っている私からすると少し残念です。
ところで,(旧)日常英会話コースの音源に生活音が混じっていることが気になる方が過去に低評価を付けていました。
この指摘に対して,
生活音のないスタジオ録音を聴くだけでは真のリスニング力は育たない
という意見もあったので,聴く人によっては生活音の存在が高評価に繋がることもあるようです。
ご自身が気に入るかどうかは,1番最初のレッスンを聞いて判断してください。
まとめ
以上,スタディサプリENGLISHから(旧)日常英会話コースの評判のまとめでした。
良い内容としては以下の通りです↓
- 楽しくて深いストーリー
- 小学生でも使いやすい難易度設定
- 学生時代に長く学べる分量
登場時には,これまでの教材とは一味違う新しい技術をひっさげ,一般的なスピーキングの勉強法からは想像できない傑作として大変に驚かされました。
レッスンを行う際の精神的なハードルが低く,挫折しにくい教材のように感じたものです。
もちろん,今でもリスニング能力以外に,背景知識を学べたりスピーキング能力までをも高められるため,英語4技能が重視されている昨今だけに重宝するでしょう。
学校の授業で普段あまり話す機会がない中高生にとってはかなり役立つ教材だと思いますし,ここに出てくる英語は英検や入試内容に直結します。
一方,以下の弱点があることは納得しておきましょう↓
- 単独利用がしにくい
- トレーニング内容が他と似通っている
とはいえ,本コースに代わるサービスは存在しないということは確かですし,日々学んで「英語の基礎体力」のようなものを高めておけば,幅広い場面でその成果が発揮されるはずです。
スタディサプリENGLISHにおいては,「3ヶ月」というのが1つの目安として提示されており,この期間,毎日勉強を続けられれば,ほとんどの受講者が自身の英語力の変化に気が付くという調査結果もあります。
すでに有料コースに申し込んでいる方は,おまけの特典だからと侮らず,是非使ってみてください。
他コースの評判は以下の記事をどうぞ↓
最後までお読みいただきありがとうございました。