今回,「スタサプ以外に塾に通う必要があるかどうかがすぐにわかる質問」をいくつか用意してみました。
スタサプの月額が2千円台であるのに対し,通塾すれば学費は万単位と高額になるので,躊躇してしまう気持ちはよくわかりますが,そうこうしているうちに受験本番までの日数はどんどんと減り続けています。
そんなときには,当記事で紹介している「3つの質問」に答えてみてください。
その結果によって,塾に通う必要があるかどうかわかります。
まずは個別指導の塾の特徴について簡単にまとめるところから始めて,その後で実際の質問へと移っていくことにしましょう!
スタディサプリ以外の塾の特徴

大学受験をしようと考えている高校生がスタディサプリに出会った場合,考えることは以下の2つです↓
- スタディサプリで独学する
- 塾を併用する
両者とも,参考書や問題集を適宜購入することになりますが,もう一つのc案として,最初はa案で始めて途中からb案に切り替えることや,一時的にb案に移り,再度a案に戻るようなハイブリッド的な受講も考えられるものの,読者の方はa案とb案のどちらにするかで悩んでいる場合が大半でしょう。
私は個別指導塾で長年教えた経験がありますし,スタディサプリのユーザーである他,自分の生徒にスタサプを使わせることもあるため,以降はその経験に基づいて話すことにしますが,塾では全教科の指導ができるので,料金以外は完全に上位互換となります↓
| スタサプ | 塾 | |
| 月額料金 | 2178円 | 6.2万円※ |
| 映像授業 | ○ | △ |
| 個別指導 | × | ○ |
| 科目質問 | × | ○ |
| 計画作成 | × | ○ |
※週に2回(4時間)で契約したときの料金で,4科目くらいなら難なく教えられますし,受講科目以外の学習計画を立てることもできます。
簡単に言えば,生身の人間によるサポートがある点が異なるだけですが,利用料金は数十倍高くなってしまうわけです。
もちろん,科目数を絞って通う回数を減らしたり,1人の講師が2~3人の生徒を一度にみるような形式のところに申し込んだりすれば塾の料金を抑えられます(安いところの月謝は3~4万円)が,入会金(1~2万円)や設備費(月に2千円ほど)が別途必要になります。
ところで,スタディサプリはキャンペーン中に申し込むことでお得に契約することができるため,以下の記事で,現在の実施状況を確認しておいてください↓
当記事では割引価格などを考慮せずに話を進めていきますが,個別指導塾とスタサプの差額を月に6万円と見積もると,4月から翌年2月までの10ヶ月間利用した場合は60万円の差になります。
個別指導塾に通うことで受けられるようになるサービスは,
- 個別調整された学習プランの作成
- 対話を中心とする学習指導(講義や課題管理)
- 疑問点の解決
が主に挙げられますが,これらのサービスに上記差額分を支払うだけの価値があるかどうかについて考えるというのが当記事の主旨です。
大学受験生を指導できる個別指導塾となると数が限られ,さらには1人の講師が対応できる教科も少なくなりますが,国公立大学出身の講師などは1人で複数教科を教えられるでしょうし,日によって担当講師を変えるなどすれば多くの教科に対応できます。
今ではディアロや個太郎塾のように,映像授業の提供がサービス内容に含まれるところもあり,宿題として映像授業を学び,授業でその理解度を確認する反転授業を得意とする塾も見つけられるでしょう。
個別指導塾では,まず最初に生徒の現状(入塾テストや模試の成績で判断する)に合わせた学習プランを作成し,その後,毎週の様子をみながら改良していきます。
個別指導塾の良さについては以下の記事を参考にしてください↓
毎回の学習診断にアドバイス,はたまた模試が返ってきたときにはその結果をチェックして目標を修正しますが,個人的には復習タイミングを指示してもらえるところが大きいように感じています。
1人だとどうしても適切な時期に復習するのが難しく,折角学んだ知識が定着しないことが少なくありませんし,試験日までに復習して知識を呼び起こさないと,実力を発揮することができません。
授業中に行われるであろう確認テストは復習に含めます。
受験で使う科目数が少なければ,復習タイミングはさほど問題になりませんし,スタディサプリにも復習問題がありますが,塾の持つ復習ノウハウはもっと奥深いものです。
受験勉強していると疑問点が生じることは多く,教科別の具体的な質問はもちろん,進路相談や人間関係の悩みもあるので,こちらも塾に通う目的になり得るでしょう。
誰かに尋ねた経験は,得てして特別な記憶として残りがちなので,上手く利用できれば大きなプラスになります。
スタサプ以外に塾が必要かわかる質問

それでは,スタディサプリ以外に塾が必要かどうかを判断していきましょう!
早速,以下の質問に答えてみてください↓
問1
もうすぐ高3の夏休みですが,この前に受けた模試の結果が返ってきました。偏差値をみると英語52,数学45,国語42です。この結果を受けて,今後スタディサプリのどの講座を主軸として勉強していけばよいかを答えてください。ちなみに,自分の志望する大学の偏差値は55で,英語(150点満点)と数学(150点満点)そして国語(100点満点)のすべてが必須科目となっています。
時間はどれだけかかっても構いませんが,何かしらの答えは出せたでしょうか。
塾に通っていなければ,遅かれ早かれ,上のような判断を自分自身で行うことになります。
日々やるべき課題が山積みであっても,誤った方向に向かって努力をしてしまえば遠回りになってしまうわけですから,こういった問題には真剣に向き合わなければなりません。
問1の正解は「高3スタンダードレベル数学を真っ先にやる」です。
講座名までは詳しく答えられなかったとしても,数学を中心に勉強する必要があることに気が付けばOKとしましょう。
塾に通っていれば
- 本人の志望校が英語と数学重視であること
- 夏前の時期は基礎固めに徹すること
という鉄則を基に,上のように判断されるはずです。
場合によっては,苦手とする範囲を担当生徒に尋ねて視聴すべき講義を絞ったり(数学といってもIA・IIB・IIICとたくさんあって大変です),別に問題集(黄チャートなど)を行うように指導したりすることがあるかもしれません。
いずれにせよ,こういった指導は,大学受験生を指導する塾講師であれば即座に答えられるものです。
とはいえ,私の質問の仕方が悪かったかもしれませんし,どのような答え方をすればよいかわからなかった方もいらっしゃると思うので,次の問題に是非正解してみてください↓
問2
普段のあなたは運動部に所属していますが,この春「いよいよ高3生になったことだし,勉強をもっと頑張らないと!」という焦りから,スタサプを始めてみることにしました。ですが,実際に新学期が始まってみると,毎日帰宅する頃には決まってヘトヘトで,1講義視聴するのがやっとです。部活の引退時期は夏ですが,この調子で受講していても大丈夫なのかどうかを答えてください。なお,この生徒の志望校は未定で,とりあえず基礎固めをしたいと考えています。
大会ですぐに負けてしまえば早くに引退することができますが,よもやそんな結末を望んでプレーするわけにはいきませんし,みんなが頑張っている中で部活をサボることもできません。
はい・いいえの2択かつ,理由までは問わないため,問2も簡単な質問の部類に入ります。
それでは正解発表ですが,上の状況の受験生に対する正しいアドバイスは「安心して1日1講義を続けてください」です。
実際,塾では以下のように指導されるでしょう↓
部活と受験の両立が大変なことはとてもよくわかります。学校が始まって新しい生活リズムに慣れるまでは1日に1~2講座,慣れてきたら2~3講座見るようにすれば予定通り終わるので,安心して1日1講義のペースを維持してください。もしも部活が休みの日があれば,その日は多めに受講してみることで,部活がある日の負担を減らすことができますよ。
まずは受験生の立場に理解を示しつつ安心させるとともに,これまでに同じような生徒を見てきた経験から,勉強に慣れてくるとスピードアップできることも理解した上でのアドバイスができるわけです。
以下のように,より具体的な案を提示してくれる塾もあるでしょう↓
帰宅するのが20時だとして,本来であれば3時間は勉強できるように思われます。ですが,疲れているときに長時間集中することはできないので,ここは1.5時間くらい勉強したら思い切って寝るようにしてください。逆にその分,朝に1時間だけ早起きして,少し勉強してから学校に行ってみるのはいかがですか。
他にも,以下のような指導が考えられます↓
夜には暗記ものだけを学ぶようにして,お風呂に入る時間を利用して覚えてみたり,トイレや部屋の壁に公式や単語を書いた紙を貼りつけたりしては,ちょこちょこ勉強できる環境を整えてみてください。
これらはあくまで一意見にすぎませんから,やってみて合わなかった場合は採用しなくて構わないものの,スタサプで独学しているだけではが思いもよらなかったアドバイスが意外とうまくハマることは,年齢の近い生徒と講師の間で頻繁に見受けられるものです。
念には念をということで,ダメ押しでもう一問やってみましょう!
問3
実力アップを図るため,とある問題集をやることになったあなたですが,いまいち捗りません。このとき,以下のどちらの考え方を採用するのが正しいでしょうか。
- これまで平均して3ページ進んでいたから,頑張って4ページに増やしてみよう
- 今までの勉強時間に30分だけ上乗せして,朝に1時間,夜に2時間勉強してみよう
受験生が陥りがちな誤った計画の例として,
一番怠けがちな土曜日の18~20時と,日曜日に部活に行く前の午前中を勉強タイムにしよう!
平日は毎日4時間勉強してSNSで自慢しよう!
などが挙げられます。
「1日に10時間も勉強した!」などと勉強時間の長さを誇ることは,本人のやる気に繋がっても,肝心の学力の方にはあまり影響しません。
実際は「時間」ではなく「量」の方に注目することが重要で,これまでに毎週20ページしか進まなかったものを30ページ進めるように頑張ることの方がはるかに大切なのです。
当たり前の話になってしまいますが,同じ範囲を進めるのにだらだら2時間かけて終わらせるのと1時間で一気に終わらせるのでは,後者の方が良いに決まっています。
ゆえに,1つ前の問2の回答例においても,講師は夜は早く寝て,朝に早起きして勉強することを提案していたのです。
といったわけで,第3問においては,時間ではなく勉強量を基準にしている「1」が正解です。
いかがだったでしょうか。
先述の通り,実際はもっと本人の生活に寄り添ったアドバイスができるように思いますが,ひとまず個別指導塾に通うと,こうしたやり取りを介すことで,毎日の勉強効率に差が生まれてくることになります。
「上の3つの質問に満足に答えられないようであれば,スタディサプリ以外に塾を併用することを検討すべきだと判断して良い」というのが当サイトの結論です。
もちろん,勉強面だけでなく
オープンキャンパスに行くべきでしょうか?
や
併願校はどうやって決めたらよいのでしょうか?
などの,日常面での質問にも答えてもらえるわけですから,毎月何かしらの「正解」が得られることになります。
そして,その回答の精度は,塾に通う期間が長くなるほど高まっていくわけです。
特に最初のうちはペース配分も分からないでしょうし,夏休み前の時期であればいくつか転塾しても影響は最小で済みますから,迷っている方は是非塾の体験授業を受けてみてください。
スタサプ生が語る個別指導の魅力

かつて,スタディサプリにおいても,個別指導を行う「合格特訓コース」と呼ばれるオプションサービスが存在していました。
2025年5月をもって新規契約はできなくなりましたが,スタサプと個別指導を併用して見事合格を勝ち取った先輩の体験談は,今なお参考になるはずです。
早速見ていきましょう!
横浜国立大学合格
今必要な勉強が何かを考えてもらえますし,必要な時期にアドバイスや励ましのメッセージをいただけたので,やる気や焦りに良い意味で影響してもらえました。コーチがいなかったら1人で悩むこととなり辛かったと思います。
この先輩は7ヶ月で偏差値が13上がったそうです。
受験生は誰もが頑張るので,偏差値は上がるどころかむしろ落ちていくことの方が普通ですが,その中でこれだけ上がったわけですから,個別指導との併用がとても合っていたのでしょう。
同志社大学合格
宅浪する上で一番不安だったのは「どうやって勉強をすすめていけばよいか」でしたが,合格特訓コースだとコーチが具体的に学習プランを提示してくれるので,受験までに何をすればよいかがはっきり見えました。音読10回の復習もコーチの後押しがあったからできたことで,英語の実力が総合的に上がりました。
浪人してスタサプ1本で第一志望に合格した先輩の話は,同じような境遇にいる方にとって大変励みになるように思います。
他にも,上智や明治,東洋大学や国士館に受かった先輩のコメントを読むことができました。
私も経験があるのでわかりますが,浪人生活においては心のケアが人一倍大切で,予備校に通っていても誰とも会話しないことも多いため,受験日が近づくにつれて精神的にどんどん追い込まれてしまうものです。
合格特訓コースではチャットでのやり取りが中心でしたが,毎日誰かに悩みを相談できることの恩恵はしっかり受けられたのでしょう。
岩手大学合格
勉強を計画通りに実行できなかった際もコーチに立て直してもらえたので,ペースを取り戻すことができました。自分1人ではここまでできなかったと思います。また,質問の回答や記述の添削もしてもらえたので,学校に行けない長期休暇の間はとても心強かったです。
こちらの女子生徒も,個別指導による精神的な支えがあった点を高く評価しています。
記述問題の添削はスタサプのサービスには含まれませんが,塾に通う前に記述方法や必要な知識をスタサプの動画で学んでおけば,個別指導塾での時間を有意義に使うことができる(スタサプで学びにくいところに専念できる)はずです。
一橋大学合格
事情があって高校を退学し,もう人生が終わったと思っていた矢先にスタディサプリのCMを思い出しました。友人がいない辛い時期でも先生方の応援や冗談に笑いながら勉強を続けられました。いつも相談に乗ってくださったコーチの存在も大きかったです。「絶対に合格祝賀会に参加するぞ!」という気持ちで最後まで頑張りました。
かなり特殊な事情があっても,結果を出すことによってすべてが報われることがあります。
「強い意志こそが最後の扉を開く」ということを若いうちに体験できたこのスタサプ生は,大きな幸運の持ち主でしょう。
私の塾で教えている講師の中にも,自分と同じ経験を生徒にさせてあげたいという思いの強い人が多くいて,彼らはもれなく良い授業をしています。
慶應大学合格
高3の春には慶應なんて考えてもいなかったのですが,コーチと話しているうちに興味が沸いてきて志望校を変更してしまいました。充実したキャンパスライフをイメージでき,やる気もアップしました。過去問の解説や勉強法のアドバイスも沢山していただき感謝しています。
今回紹介したみなさんは偏差値が高い大学ばかりに合格していますが,面白いのは上のスタサプ生のようなケースでしょう。
結果的に良い大学に入ったスタサプ生であっても,偏差値が上がらないことには夢を見ることすら叶わなかったはずです。
それが,スタディサプリで学ぶ中で自然と成績が上がっていき,実力を発揮して受かったところが「当初思いもしない難関大だった」というのが,多くの合格者の実状なのかもしれません。
まとめ
以上,いかがだったでしょうか。
個別指導塾の講師は,オンライン教材を用いた学習法にも精通し,勉強量に照準を当てた個別指導を行うことで,スタディサプリで独学するよりもはるかに効率的な学習を可能にしてくれます。
指導期間が長くなるほど生徒に寄り添った指導が可能となり,普段のスケジュールを把握した上での指導をいずれは受けられるようになるはずです。
例えば,日課になる古文や英語の単語帳は,学校で何を使っているのかを尋ねられるでしょうし,学校の単語テストに向けてのペース配分を一緒になって考えてくれることがあるかもしれません。
スタディサプリの月額と比べてしまうと利用料金は圧倒的に高くなってしまいますが,最終的に塾を併用することになるのであれば,信頼できる講師との二人三脚体制を早いうちに構築しておくに越したことはないでしょう。
かつて存在した合格特訓コースを利用して難関大に合格したOBやOGの話も紹介しましたが,どれも受験生の背中を押してくれる素晴らしいエピソードで,スタディサプリ自体の評価も高まったのではないでしょうか。
私の尋ね方が悪かったところもあるとはいえ,先の3つの質問にうまく答えられなかった方は塾の併用を検討してみてください。
一般的に,個別指導塾では担当生徒の数が増える一方で,限界に達すればそこまでです。
教科によっては,対応できる講師の数にも限りがあります。
個別指導塾であっても,人気の講師はすぐに知れ渡りますし,数年習い続ける生徒も少なくありませんから,できるだけ早い段階で申し込む方が良い先生にあたる可能性は高まるはずです。
もっとも,まともな塾は一定基準以上の能力を有している講師しか採用しませんから,偏差値の高さよりも相性の方がはるかに大切であることを最後にはっきりと述べておきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。