スタディサプリの秋期講習!何を中心に学ぶべきか

スタディサプリの特別講習は,夏・秋・冬の3期にそれぞれ開講されますが,今回は「秋期講習」に限ってみていくことにしましょう!

通常のスタディサプリと異なり,特別講習ではその期間に学ぶべき内容にフォーカスし,最新の情報を踏まえた指導を行います。

なお,秋という季節は夏や冬と比べると学校が休みになる期間が少なく,夏休みの課題の残りや新学期の準備などのやるべきことが山積みで,時間を有効活用できない受験生が多く出てきてしまうものです。

そこで当記事では,特別講習を取る取らないに関係なく,どのようなことを秋期に学ぶべきかについて整理してみるところから始めてみたいと思います。

秋期講習の間にすべきこととは

秋の紅葉

まず最初に,当記事における「秋期」が10~11月を指すことにご注意ください。

受験勉強のスケジュールにおいて,7~8月が夏期にあたることは明白ですが,9月が夏なのか秋なのかについては議論が分かれるところで,私はどちらにも属する「予備的な月」と捉えるのが良いだろうと考えています。

夏のようにも秋のようにも使えてしまう便利な月が9月だというわけです。

さて,スタディサプリの夏期講習!講座の種類や料金などのところで述べたように,夏は「基礎固め」が大きなテーマとなっていました。

不覚にも基礎固めをやり終えられなかった科目がある場合には,秋になった今であっても真っ先に取り掛かり,できるだけ早く終えていただきたいものですが,夏になんとか仕上げた科目であっても,秋に復習をしなければすぐ忘れてしまいます。

知識というのは高速で詰め込めば詰め込むほど,忘れてしまうスピードも速くなってしまうものなので,秋期に必ず復習するようにしてください(高速で学ぶこと自体は,覚える効率が良いので推奨できます)。

塾では,学んだことを忘れてしまった自分を卑下する生徒も見かけますが,忘れないでいられる受験生は見渡す限りは存在しませんし,忘れてしまってもただ思い出せば良いだけの話です。

ここで1つ,前向きな気持ちになれる事実を挙げると,一度覚えた知識というのは,再度学んだ際,思い出すまでの時間が短くなることが知られています。

ゆえに,「ずっと前に学んだところだから全部忘れてしまった」と絶望的な気持ちになっている方であっても,再び学べば「あ,なんかこの問題解いたことあるな」とか「ああ,こんな用語だった!」などと,意外にすんなり思い出せるものです。

とはいえ,秋の目的は,ただ復習だけしていればよいわけではありません。

冬になればいよいよ過去問を解くことが中心になるわけですが,教科書の内容を学び終えてすぐの状態で,いきなり次に大学入試の過去問を解いたとしても,良い結果が望めるはずもないわけです。

そこで,秋期講習の出番となるわけですが,総合問題とはいかないまでも,各分野ごとに良質な演習問題を数多く解くことで応用力を強化し,基礎問題と入試問題のギャップを埋めることに専念しましょう。

問題の難易度としては,過去問(応用)と基本問題の間にあたる標準レベルを中心に,徐々に難易度を高めていく使い方がベストです。

もちろん,スタディサプリの秋期講習の問題であれば確実で,講師は過去問の中から同じような単元に分類される問題を作為的に集めてテキストを作成しています。

場合によっては,講師の裁量で改題した問題を解かされることにもなるでしょう。

そのことで,ある単元について深く学ぶことが可能となり,そのレベルに至った単元の数を1つずつ増やしていくことで,ゆくゆくは総合問題や入試問題を解くことができるのです。

また,復習の効率を上げる面からも秋期講習は大切で,同じ単元を別の教材を通して学び直すことにその存在意義があるとも言えます。

夏の段階で理解したと思っていた基礎知識であっても,問題を解く際にそれらをどう生かしていくのかについては知らないことが多いでしょうし,秋期講習で抜け落ちていた基礎知識に出会うこともあるでしょう。

演習問題を解きながら,それらをその都度補完していくことで,基礎知識はより確かなものへと変わり,ゆくゆくは複数の知識を運用するといった「応用力」までもを身に付けることができてしまうというわけです。

逆に,せっかく夏に勉強の土台を固めたにもかかわらず,秋にするべき勉強内容を見誤ってしまったがために,変な方向に努力してしまうこともよくあります

「夏にあれだけ頑張ったのに,模試でひどい成績を取ってしまった。自分には才能がないからもう諦めよう」と自己解決したり,「第一志望は諦めて,科目数の少ない(または偏差値の低い)私立を専願しよう」などと,一線から退く判断をする生徒を多く目にするのもこの秋期です。

夏に頑張った受験生ほど,上のような考えに陥ってしまいがちなのが残念なのですが,かといって,本人がそのように感じてしまった以上,周りがそれを無理に訂正することはできません。

もちろん,偏差値の高い大学に受かることは難しいことで,結果的に賢明な判断だったと思い返すことができるのかもしれませんが,たとえ最後,実力相応校に行くことになっても,最後までチャレンジしたという経験は,人生的な視点で見れば大切なことだと私は思っています。

少なくとも,ギリギリまで志を高く持って頑張り続けることが,秋以降の学力上昇の鍵となることは間違いありません

是非,こういったことを覚えて,秋期期間の勉強に臨んでいただけたらと思います。

 

 

スタディサプリの秋期講習について

スタディサプリの秋期講習のキャッチコピー

ここからはスタディサプリの秋期講習について説明していきましょう!

公式サイトでは,開講時期の2ヶ月くらい前になると情報が掲載されるはずです。

以下の内容は一番最後に行われた秋期講習を基に書くことにしますが,時期としては先述した10~11月というベストな月に開講され,時間は学校の授業と被らないよう,18~20時または20~22時のいずれかに行われます。

これまでに古文や数学,英語の講師陣によるメッセージを確認しましたが,多くが前章で述べた内容と同じようなことを言っていたのが印象的でした↓

古文の岡本梨奈先生

9月には単語・文法・読解方法を固めて,10月になったらそれらを使い,文章や選択肢を正確に読み取るための演習を行います!

数学の山内恵介先生

9月までに土台を固めたら,10月からは本番と同じ形式の演習問題を通して,問題の要求や展開を理解して自分で解き切れる力を付けよう!

英語の関正生先生

知識をインプットしただけの中途半端な状態で過去問を始めても,過去問集のさらっとした解説にはついていけなくなります。演習対策,実践力を強化できる秋期講習で過去問に入る前の猛勉強をしましょう。

それでは,以下に講座のラインナップと料金をまとめておきましょう!

ラインナップ

英語

  • 最難関私立大英語<読解編>:早慶の長文演習
  • 難関国公立大英語:和訳と長文読解(東大・京大以外の旧帝大,千葉大,筑波大)
  • 難関私立大英語:GMARCH・関関同立の長文読解と整序問題対策
  • 国公立大英語:和訳と長文読解(難関以外の国公立大)
  • 私立大英語:日東駒専・産近甲龍の整序と長文

担当講師は最初のものだけ肘井学先生1人で,残りの講座は関先生と肘井先生が2人で担当します。

 

数学

  • 難関大理系数学:数IIIを必要とする難関大向き。極限・面積・積分・体積・複素数を扱う
  • 標準大理系数学:数IIIを必要とする受験生が秋にマスターすべき内容を含んだ総合演習
  • 難関私立大数学IAIIB:小問集合・三角比と平面図形・場合の数と確率・微積・ベクトル・数列
  • 私立大数学IAIIB:上記内容を,より易しい問題を通して演習する
  • 国公立大数学IAIIB:場合の数と確率・微積・ベクトル・数列を扱う

数IIIが入る講座は堺義明先生が,それ以外は山内先生が担当します。

 

国語

  • 最難関国公立大現代文:東大・京大・一橋・阪大に対応。論理的読解の講座
  • 難関国公立大現代文:上記以外の旧帝大・筑波・千葉・神戸大に対応
  • 早大現代文:早稲田大学の受験者向け
  • 難関私立大現代文:難関有名私大の過去問から良問をセレクト
  • スタンダード現代文:国公立大や私大受験生どちらにも対応。記述から選択式まで
  • 最難関・難関私立大古文:GMARCHから早慶まで。閑居友・宇治拾遺物語・浜松中納言物語・恋路ゆかしき大将
  • 難関国公立大古文:露殿物語・梁塵秘抄口伝集・中将姫本地・折々草
  • 漢文<実践演習>:最難関国公立の2次試験以外を受験する生徒対象

最初の3つは柳生好之先生,次の2つは小柴大輔先生,古文・漢文は岡本先生が担当です。

 

理科

  • トップハイ化学<有機編>:有機化学を1通り終えた受験生対象。構造決定を扱う
  • 化学基礎完成<高分子>:高分子をこれから学ぶ方の基礎講座
  • トップハイ物理:ハイレベルなテーマや数学的な解析を行う
  • 生物テーマ別対策<計算・グラフ対策>:差が付きやすい計算問題やグラフの解釈を扱う

通常講座でお馴染みの,坂田薫(化学),中野喜允(物理),牧島央武(生物)先生がそれぞれ担当します。

 

社会

  • 日本史速効総まくり<年代暗記編>:理解を伴う暗記で年代を時系列順に整理
  • 世界史速効総まくり<前近代編>:ヨーロッパ史・イスラーム史・インド史・中国史を扱う

こちらも夏期講習のときと同様,日本史の担当は伊藤賀一先生,世界史は村山秀太郎先生でした。

 

料金

1講座単品は5478円,受け放題セットが26180円ですが,後者を選ぶ生徒がほとんどです。

なお,単品購入で申し込んだ後に受け放題セットを重複購入してしまった場合であっても,スタディサプリの問い合わせフォームから連絡することで,差額を返金してもらうことができます。

この他,申し込みが開始される前に無料クーポンを受け取ることができたり,割引などが行われることもあるので,詳細はスタディサプリのキャンペーンとコードのまとめを確認するようにしてください。

 

 

まとめ

難関私立大英語の講座風景

以上,秋期講習の意義とスタディサプリの秋期講習のラインナップを中心にまとめてきました。

10~11月には,これまでに学んだ範囲の復習に加え,演習問題を行いながら基礎知識の確認をするとともに,冬以降の本格的な志望校対策に備えるようにしましょう

スタディサプリの秋期講習では,英数国の主要科目を中心に,冬への橋渡し的な内容を扱います。

理科や社会においては,差が付きやすい問題や対策が遅れがちな範囲が対象となるので,後になって焦らないよう,ここでしっかりと学んでおくようにしてください。

また,通常のスタディサプリをこれまでに使ったことがないような方には,大学受験講座の方をまずは一度使ってみることをおすすめします↓

無料体験はこちら

 

スタディサプリ特別講習の一般的な強みについては,以下の記事を参考にしてください↓

最後までお読みいただいた方,ありがとうございました。

-高校生向け講座

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スタディサイトの管理人

通信教育の添削や採点業務に加え,塾や家庭教師を含めた講師歴は20年を超えました。東大で修士号を取得したのははるか昔のことですが,共通テストやTOEICの結果を見る限り,まだまだ学力は維持できています。小学生から高校生まで通じる勉強法を考案しつつ,スタディサプリのユーザー歴は5年以上となりました。オンライン上のやり取りにはなりますが,少しでもみなさまのお役に立てたら幸いです!