今回はスタディサプリ高校講座の「生物」について,どの講座を選べばよいのか,どの順番で進めればよいのかを整理していきます。
生物は暗記科目と思われがちですが,実際には,用語同士のつながりを理解し,図やデータをもとに考える力まで求められる科目です。
特に二次試験では,知識の量だけでなく,考察問題への対応力や記述力も必要になります。
そこで当記事では,牧島央武先生担当の各講座について,公式テキストの「はじめに」「講座の受け方」で示されている学習方針も踏まえながら,講座の選び方と効果的な学習ルートをまとめます。
スタサプ高校生物 おすすめ学習ルート
▶文系・看護系などで生物基礎のみ必要な方
⓪ 超初学者なら:ベーシックレベル生物基礎
① 受験の軸に使う:高1・高2・高3生物基礎
▶理系・二次試験で生物を使う方
⓪ 基礎固め:ベーシックレベル生物(※初学者・苦手な人のみ)
① 知識の体系化:高3生物(学習の核。生物基礎の内容も網羅)
② 考察・記述演習:高3トップ&ハイレベル生物
スタディサプリの高校生物の紹介

メインは通年講座
スタディサプリの高校生物でメインとなるのは,以下の通年講座です↓
- ベーシックレベル生物基礎
- 高1・高2・高3生物基礎
- ベーシックレベル生物
- 高3生物
- 高3トップ&ハイレベル生物
学習期間の目安ですが,これらは1年かけて(大学受験生の場合は夏過ぎまでに)学ぶもので,担当するのはいずれも牧島央武先生です。
スタサプに登場する講師陣について詳しく知りたい方は以下の記事をお読みください↓
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通年講座の選び方について簡単にみていきます。
まず,共通テストや看護学部などで「生物基礎」のみを利用する方は,超初学者向けの「ベーシックレベル生物基礎」か,受験対策用の「高1・高2・高3生物基礎」を受講してください(※詳しくは次章で解説します)。
一方で,理系で二次試験まで生物を使う方は,「高3生物」を軸に学習を進めるのが基本です。
初学者や苦手な方のみ,その前に「ベーシックレベル生物」を挟むと考えるとわかりやすいでしょう。
サブ講座も充実
また,上の5講座以外にも,
- 共通テスト対策講座 生物基礎 / 生物
- 東京大学 / 京都大学 生物対策講座
- [冬期]ハイ&スタンダードレベル生物(※2027年3月31日に掲載終了)
といったサブ講座があります。
ただし,これらはメイン講座を終えた後に必要に応じて使うものです。
共通テストの仕上げ,東大・京大対策,直前期の演習量確保など,目的がはっきりしている人だけ使えば十分です。
詳細を知りたい方は以下の記事を読むようにしてください↓
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2つの「生物基礎」の違いと使い方

スタディサプリには「ベーシックレベル生物基礎」と「高1・高2・高3生物基礎」の2つが用意されています。
名前は似ていますが,この2つは目的も到達レベルも異なるため,段階を踏んで使い分けることが重要です。
⓪ベーシックレベル生物基礎(初学者・定期テスト向け)
こちらは本当にゼロから生物基礎を学ぶ人や,学校の定期テスト対策をしたい人に向けた基礎固め用の講座(全28講)です。
テキストの作りは,図解やイラストを見ながら用語を埋めていく「穴埋め形式」のまとめノートになっており,非常にハードルが低く設定されています↓

講義は数分単位で細かく区切られているため取り組みやすく,毎日1講ずつ進めれば1ヶ月前後で1周できます。
また,理解が怪しい部分だけ復習することも容易です。
その際,授業中は空欄補充だけで終わらせず,気になったことや先生の補足をメモしておくと,後で思い出す際の手がかりになります。
まずはこの講座で「細胞の構造」や「DNA」などの基本的な用語をインプットし,確認問題を解いて基礎知識のアウトラインを固めましょう。
理科のノートの書き方については,以下の記事を参考にしてみてください↓
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①高1・高2・高3生物基礎(受験対策・総復習向け)
ベーシックレベルで用語を覚えたら,いよいよ「高1・高2・高3生物基礎」に進みます。
こちらは主に文系の共通テスト対策など,受験に向けて基本事項の理解と定着を目指すための講座です。
講義数は全12回と比較的少ないですが,細胞・分子レベルから個体レベル・生態系レベルへと「多様な生物の持つ共通性」を網羅的に学べる内容になっています。
実際に確認テストを見ると,共通テスト形式に近い長文のリード文や図表を読み解く実戦的なマーク式問題が多く含まれていました↓

牧島先生は公式テキストにおいて,初学者に向けて以下のような学習指針を示しています↓
まず,一つの単元にこだわらず,大きく全体の見通しを立ててください。教科書の一字一句にこだわる必要はありません。問題を解く前にひと通り各講の前半の導入部分だけを通して視聴してしまうのもおすすめです。
どんな勉強でも,その科目の「文脈・常識」を知らないやり始めが一番苦労します。
そのため,まずは全12回の前半講義だけを一気見するなどして,全体像をぼんやりとでもイメージすることが挫折しないコツです。
ベーシックレベル生物の特徴と使い方

スタサプの「ベーシックレベル生物」は,理系で生物が必要なものの,いきなり高3生物に入るのが不安な方に向いています。
ベーシックレベル生物は高3生物のときと異なり,公式テキストでも「予習は基本的に不要」とされており,講義と演習で理解した内容を確認テストで定着させる使い方が基本です。
全部で62講義と聞くと結構な量があるように思われますが,1講義に30分もかからないので,視聴するだけであれば1ヶ月ちょっとで終えることもできます(※記憶の定着も含めると3ヶ月くらいは見込んでおきたいところです)。
とはいえ,扱う範囲は生物基礎と比べると広く,専門用語も多く出てきますが,図やイラストを使いながら基本事項を整理しやすいのが強みです。
用語や現象は穴埋め形式で理解していけます↓

生物は確かに覚えることの多い科目ですが,ただ語句を丸暗記するだけでは点につながりません。
大事なのは,「その現象がどのような手順で起こるのか」「図にしたときにどう説明できるのか」まで理解することです。
理系で生物を本格的に使う方でも,最初から完璧を求める必要はありません。
まずはこの講座で基礎用語と現象の流れを押さえ,その後に高3生物へ進む形で十分です。
高3生物の特徴と使い方

スタディサプリの「高3生物」は,二次試験で生物を使う理系受験生にとっての学習の核となるメイン講座です。
生物基礎の内容も含めて扱うため,多くの人はここから始めれば十分です。
学校の授業で一通り触れたことがあり,定期テストでもある程度対応できていた方なら,最初から高3生物に入って問題ありません。
ある程度学習が進んでいる人は苦手分野から入り,初学者は第1章から順に進めるのが無難です↓
本講座が扱う内容
- 細胞とその構成要素
- 生殖と発生
- 代謝
- 遺伝子とその働き
- 動物生理
- 植物生理
- 生態
- 進化,分類
牧島先生は公式テキストで,以下のように非常に重要な本質を語っています↓
生物は理解するべき用語の数が他科目に比べて格段に多い科目です。言葉を知らなくては現象を理解し記述することはできません。本講座では,単に詰め込むだけの勉強でなく,いかに体系立てて用語を整理できるか,そのために必要な「枠組み」を伝えていきます。
理系の生物は,新課程になって教科書のボリュームや太字の用語が格段に増えました。
だからこそ,まずは講義で「枠組み(体系)」を理解し,そこに自学自習で知識を流し込んでいく学習が不可欠です。
高3生物の学び方(予習必須・問題文を熟読する)
高3生物では,生物基礎以上に予習の重要性が高まっています↓
- 予習:テキストの問題は,講義前に一通り当たっておく。少なくとも問題文には必ず目を通し,自力で考えられるところまでは解いてから授業に入る。
- 講義:前半で基礎事項や着眼点を整理し,後半で演習問題の解説を聞く。
- 復習:解けなかった問題ほど,問題文をもう一度読み直しながら知識を整理する。
内容ですが,前半は基礎的な内容から始まるので,生物が苦手な人でも視聴しやすいです。
とはいえ,問題の質は標準~応用レベルに上がっていて,例えば「組換え」がテーマの講義では連鎖のバリエーションが増えたり,独立との見分け方について深い解説がなされたりしました↓

組換えの計算式や出現する表現型の比率については,共通テストや私大でも捻った問題として出される可能性があるので要注意です↓

まとめると,高3生物は,ただ講義を受けるだけで完成する講座ではありません。
講義で骨組みを理解し,その後に問題集や学校教材で演習を重ねて知識を定着させることで,ようやく入試で使える形になっていきます。
高3トップ&ハイレベル生物の特徴と使い方

「高3トップ&ハイレベル生物」は,難関大の考察問題や記述問題に対応したい受験生向けの実戦講座です。
知識問題を正確に解けるだけでは届かないレベルに踏み込み,データの読み取り,条件整理,仮説の立て方までを学ぶことになります。
トップ&ハイレベル生物の学び方
この講座では,動画を見る前にまず問題を解くのが前提になります↓
- 予習:問題を解き,それぞれの小問で自力で考えられるところまで挑戦する。
- 授業:自分が詰まった点を確認しながら,解答への筋道を学ぶ。
- 復習:知識不足を感じたら「高3生物」に戻って土台を補強する。
テキストに詳しい解説ページはなく,収録されているのは問題と解答のみです。
解説は講義内で黒板を用いて行われるので,牧島先生の言う「要素・場所・作用」に注意しながら必要に応じてノートに書き込みを行ってください↓

この講座で大切なのは,その問題を解けたかどうかだけではありません。
本当に身につけたいのは,知識を土台にしてデータを読み,仮説を立て,検証する流れです。
難関大の生物では,初見の図表や長い問題文に向き合う場面が多くなります。
そのときに必要なのは,丸暗記した知識ではなく,見たことのない問題であっても正解にたどり着ける対応力(論理的に考えられる力)です。
まとめ
ここまで,スタディサプリ高校生物の講座構成と学び方をまとめてきました。
今回の要点は以下の通りです↓
- ⓪ベーシックレベル生物基礎:超初学者向け。図解と穴埋めで用語のアウトラインを掴む。
- ①高1・高2・高3生物基礎:文系の受験対策向け。まずは講義を一気見して全体像を把握する。
- ベーシックレベル生物:理系初学者や苦手な人の橋渡し役。高3生物の前段階として使いやすい。図解で基礎用語の概要を掴む。
- 高3生物:理系生物の中心講座。講義で「枠組み」を理解し,自学自習で知識を積み上げる。
- トップ&ハイレベル生物:難関大向け。自力で考え切る予習を通じて,考察問題への対応力を鍛える。
元塾講師として,生物基礎だけで受験する方の多くは,「高1・高2・高3生物基礎」を仕上げることで十分戦えるようになると述べておきます。
一方で,理系で生物を本格的に使う方は,「高3生物」を学習の軸にし,必要に応じて「ベーシックレベル生物」で土台を補い,さらに難関大を目指す場合は「トップ&ハイレベル生物」で考察力を鍛える流れが基本です。
スタディサプリは,講義を受けるだけで問題を解けるようになる教材ではありません。
ですが,講義で全体像や枠組みをつかみ,自分で問題演習を重ねていけば,暗記だけでは突破しにくい生物の問題をかなり解きやすくしてくれます。
これからスタディサプリを始める方は,最新のキャンペーン情報も確認しつつ,まずは無料体験から自分に合うか試してみてください↓
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【2026年最新】スタディサプリのキャンペーンコード一覧!全講座の配布状況
当サイトでは2017年から,スタディサプリのキャンペーンコードや入会特典の状況を継続的に確認しています。 なお,スタディサプリは,小中高生向け講座と社会人向けのENGLISHで,実施時期や特典内容が大きく異なります。 そ ...
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最後までお読みいただき,ありがとうございました。




