2022年3月,スタディサプリに「小3理科」講座が新しく追加されました。
その時までに既にあった小学校4~6年生向けの講座と比べると,本講座が扱う内容は範囲が狭くて得られる知識量も少ないですが,身の回りにある自然や物がテーマとなっていて,学習者の興味を引き出せるという点で優れています。
その後追加された小1~小2講座では理科が存在しないこともあり,彼らが本講座を視聴することもあるでしょう。
そんなスタディサプリの小3理科について,魅力を一緒にみていきましょう!
講義内容についても詳しく紹介していくので,使い方に興味がある方も是非お読みください。
スタディサプリ小3理科の特徴
上は小3講座の様子ですが,その説明をする前に,スタディサプリの小4~小6理科について簡単に触れておきましょう。
そちらには講義動画が用意されており,学校で習っていない範囲であっても,講師の先生が一から解説してくれます。
詳しくは上の記事でまとめましたが,レベルは基礎と応用の2つがあり,多くの問題を解くことが可能です。
しかし,小3理科には動画がなく,レベル分けもされていません。
とはいえ,算数や国語と比べてわかりやすい内容なので,基本的には「学校の授業の振り返り用」だったり,わかるところだけでも知識が増えればOKと割り切りましょう。
普段は国語と算数を中心に学ぶようにして,ちょっとしたタイミング(気分転換目的や週末に使うなど)で理科を学んだり,親が子どもの理解度を確認したい際にパッと利用できたりします。
詳しい使い方については小1~小3生がスタディサプリを使うときの注意点をお読みください。
レッスン数(小学校高学年の「講義」に相当)は32で,他講座と同様,1回あたりの講義で5問程度の問題を解いていく形になり,1レッスンを5分で終えられると仮定すれば,3時間くらいで一通り終えられるボリュームです。

さて,すべての講義に目を通した上で,私の考える本講座の魅力は,
- イラスト入りのドリル
- 簡単に利用できる
の2つです。
次章から,その理由について個別にみていきたいと思います。
スタディサプリの小3理科はドリル形式で楽しく学べる
小3理科の魅力の1つ目はドリル形式であるところです。
小3算数や小3国語も同じ形式ですが,ビジュアルがものを言うスタディサプリの小3社会や本講座は,特にドリルとの相性が良いように思います。
カラー写真やイラストが毎回登場してくることになるので,眺めているだけでも楽しいでしょう。
なお,小学校低学年(1~3年生)の勉強では楽しく行うことが最優先で,子どもが周りのものに興味を持つきっかけになろうものなら,それ以上の結果は見当たりません。

扱うテーマを後で紹介しますが,小3理科では身の回りにある自然や物を対象とする関係で,日常と関連付けられてイメージがしやすいでしょう↓
問題がすべて選択式になっているとか,時間制限がないことはあまり重要ではありません。
当たり前だと思っていたことに意識が向くようになることが重要なのです。
上のレッスンを終えただけでも,興味を持った子どもとの会話は,
あ,キアゲハだ!
もう季節は夏だね
羽化したばっかりかな。翅がきれいだよ。
お腹が大きいからメスじゃないかな。
といった具合に弾みますし,「蝶はね,脚で触っただけで葉っぱの味がわかるんだよ」などと豆知識を付け加えてあげると喜ぶでしょう。
上の会話に出てきた内容はスタディサプリで学ぶ知識ではありませんが,令和の時代は生成AIに尋ねることで,以下のような知識を簡単に得ることができます↓
小3理科の話題は生物だけに限りません。
例えば,化学からの出題には以下のようなものがありますが,子どもがこの問題を間違えたときのことを考えてみましょう↓
通常であれば「磁石と電気を間違えて覚えてない?」などと注意して終わるところですが,例えば磁石が置いてあるお店に行った際に,スチール製やアルミ製のものを見つけては磁石でくっつくか試してみることができるでしょう。
こうした行動を取れるのは,普段スタディサプリで学んでいるからこそです。
ところで,子どもの教育についてレイチェル・カーソンは,センスオブワンダーという本の中で「何かを教えてやろうと意気込むのではなく,ただ,子どもと同じ目線で世界を感じるだけでよい」と言っています↓
虫眼鏡で紙を燃やしてみるも良し,アカシジミを探しに公園に出かけることも考えられますし,ヒマワリの種をきっかけにハムスターを飼ってみるなど,スタディサプリでの学びを色々な行動に結びつけることが重要です。
塾で小学生に教える際は,実際に目の前でやってみせることが大切で,これは難しい中学受験の問題を解説する際も同じで,例えば,立体の切り口を問う問題を解説する際に粘土を切って見せることもあります。
子どもに教えるときは「百聞は一見にしかず」の精神で取り組んでみてください!
スタディサプリの小3理科は授業内容を簡単に復習できる
スタディサプリの小3理科では,小学校で習う1つの単元につき最大3つの講義を使って復習することが可能です。
なお,学校で以下の教科書を使っているのであれば,スタディサプリの小3理科との対応について知ることもできます↓
小3理科の対応教科書(2024年版)
啓林館,東京書籍,教育出版,学校図書,大日本図書,信州教育出版社
ドリル形式ということでテキストは存在しませんが,リニューアル前のWeb版では,テキストの代わりに以下のような対応表をダウンロードすることが可能です↓
表の使い方ですが,もしも学校で「4 風とゴムの力のはたらき」を習ったのであれば,スタディサプリでは「(8)と(9)」のドリルをやればよいことになります。
学校とは取り組む順序が変わることがありますが,講座は毎回完結するので特に問題はないでしょう。
子どもが興味を持ってくれるよう,そして褒めるポイントがないか探しつつ解かせていきますが,扱う範囲は幅広いので,どこかしらに見つかると思います↓
スタサプ小3理科で扱う範囲
生き物:花や虫の名前や作り
力:風やゴムと力の関係
光:温度計,影のでき方,光と温度
音:音と強さ,振動の関係
電気:豆電球と電池,電気を通す物質
磁石:磁石につく金属,極,方位磁針
重さ:はかりの使い方,体積や密度
なお,先ほど,1回のドリルを行うのに必要な時間の目安は5分だと言いましたが,正答率や本人の学習ペースにもよるため,1分で終わってしまうこともありますし,10分以上かかることもあります。
発展学習にはどれだけ時間をかけても構いません。
その他,すべての問題をやり終えた段階で,間違いがあると同じ問題を解き直すように促されますが,これを省略してしまわないように指導してください↓
最終的にはすべてが正解になるまで繰り返すというのが正しい使い方です。
高学年の子どもに教えるのと異なり,復習するタイミングを気にする必要はないでしょう。
それより,毎週決まった時間に勉強しようとすることとか,興味を持ってもらえるように工夫することに意識を向けるようにしてみてください。

まとめ
以上,スタディサプリの小3理科の魅力について語ってきました。
写真やイラストは理科と相性が良く,そこから子どもとの会話を発展させていきましょう。
間違えた問題があったときは賢くなるチャンスなので,座学から離れて実際に実演してみる精神で取り組んでみてください。
取り組みやすいドリル形式を採用していますが,間違えた問題がゼロになるまで何回も解き直して,その日やったものにはすべて丸が付くようにしましょう。
スタディサプリの小3理科を一通り最初から最後まで教える際にみておくべき時間は,2~3時間が目安です。
サポートWebから利用できるまなレポでは,テーマごとに解いた問題数の他,1回目の正答率や解き直しについても示されるので,手こずった問題を簡単に見つけることができます↓
令和時代の小3生は時や場所を選ばず簡単に学べるようになっていますが,自分で調べて行動できるように育つことで,いずれは支援制度を利用して貴重な話が聴けるワークショップに参加したり海外に留学したりしようと思うかもしれません。
そんな,自分の可能性に気が付くきっかけがスタディサプリの小3理科にあるといっても過言ではありません。
無料体験期間を利用して,気楽な気持ちで試してみてください!
また,タイミングによってはキャンペーンコードが配布されていることもあるため,記事のチェックをお忘れなく!
最後までお読みいただきありがとうございました。