スタディサプリの「まなレポ」は,子どもの学習状況を親が知るための便利な機能です。
ただし,学習記録が見られるからといって,それを監視のように使ってしまうのは違います。
親がやるべきなのは,細かく締めつけることではなく,子どもの頑張りを見つけ,必要な場面でだけ学習を整えてやることです。
まなレポは,そのためのヒントを与えてくれます。
以下では,まなレポで何が確認できるのかを整理したうえで,親ができるサポート方法,改善点の伝え方,日ごと・週ごとの振り返り方法まで順にみていきましょう。
まなレポがあると親のサポートはしやすくなる
子どもの勉強を親が支えたいと思っていても,日々の学習状況を正確に把握するのは簡単ではありません。
どこかの塾に通っている場合でも,実際にどのように頑張っているのかを知るには,子ども本人直接訪ねることがほとんどです。
私自身,塾の面談で保護者の方から
家族が揃う夕食のタイミングで先生の話題を出すようにしています。
と聞かされたことがあります。
親としては,子どもが今どのように勉強しているのか知りたいものですが,毎回うまく話を引き出せるとは限りません。
特に中学生や高校生になると,反抗期や部活の疲れもあって,親子間で意思疎通が取りにくくなることがあります。
曖昧な返事しか返って来なかったり,私そのものを嫌がられたりすると,親は子どもの頑張りを把握できません。
本当は褒めてやりたいのに材料が見えず,挙句の果てには,
ちゃんとやってるの?
などと聞いてしまうこともあるでしょう。
しかし,この聞き方では,頑張っている子どもほど報われません。
親としては確認のつもりでも,子どもからすると疑われているように感じることがあるからです。
尋ねてしまうことになるわけです。
私は,子どもを伸ばすうえでは,叱るよりもまず褒める方が基本にあるべきだと考えています。
実際,個別指導の現場で生徒と向き合っていると,こちらの助言を前向きに受け取ってもらえるだけの信頼関係が育つまでには,長い時間がかかるものです。
体感では,生徒にしっかり寄り添える関係(叱れる関係)になるまで,最低でも2年はかかります。
それほど難しいものだからこそ,親が子どもをサポートするときにも,頭ごなしに言うのではなく,客観的な材料をもとに,できるだけ穏やかに関わる方がうまくいきやすいわけです。
そこで役立つのが,スタディサプリの「まなレポ」で,それを見れば,子どもがいつ・何を・どのくらい学んだのかを把握できます。
感覚や推測ではなく,実際の学習記録をもとに声をかけられるため,親は褒めるべきところを見つけやすくなりますし,改善点がある場合にも的を外しにくくなります。
大切なのは,まなレポを管理の道具として振り回すことではありません。
子どもの頑張りを見つけ,必要なタイミングでだけ支えるために使うことです。
その意味で,まなレポは親にとって非常に使い勝手の良いサポート材料だと言えます。
まなレポで親が確認できること

スタディサプリは,自宅で学年をまたいで学べるオンライン学習サービスとして知られています。
解説が充実した無学年教材であるため,未習範囲も取り組みやすく,学習場所や時間帯の成約を受けにくい点が強みです。
しかし,こうしたデジタル教材の良さは,子どもが学びやすいことだけではありません。
親の側から見ても,額素夫状況を把握しやすいところに価値があります。
スタサプのまなレポとは,「学びのレポート」,つまりは子どもの学習進捗を知らせてくれる報告書のようなものです。
サポートWebで配信設定をオンにしておくと,以下のようなメールを受け取ることができます↓

これには日刊と週刊の2種類がありますが,上記は前者です。
まなレポを受け取る設定にするには,サポートWebにある「アカウント設定」のアイコンをクリックし,学習者情報のパスワードの欄にある「変更する」を押した先のページでチェックを入れてください↓

まなレポを見ることで,親は少なくとも次のようなことを把握しやすくなります↓
- どの日に勉強したのか
- 何の講座やレッスンに取り組んだのか
- どのくらいの量を学習したのか
- 確認テストや問題演習まで進めているのか
これだけでも,子どもへの接し方は大きく変わります。
「勉強したの?」と曖昧に聞く代わりに,「今週は3日続けられたんだね」「動画だけでなく確認テストまで進めたんだね」と,事実を踏まえて声をかけられるからです。
まなレポを見ることで,改善できそうな点にも気づけます。
例えば,動画は見ているのに確認テストを解いていないとか,特定の教科ばかりで他が止まっているといった偏りも見えてくるでしょう。
以下では,こうした情報を踏まえて,親がどのようにサポートするとよいかを,まずは負担の少ない方法からみていきます。
まなレポの活用方法〈初級編〉
まなレポの活用方法として,まずは親が無理なく実践できるものを「初級編」として紹介します。
考え方はシンプルで,「今の学習状況を確認し,良い点を見つけて,必要なら少しだけ軌道修正する」という流れで十分です↓
- 褒めてやる気を引き出す
- 改善点を見つける
- 改善できたかどうかを確認する
特別な知識がなくても,この3ステップを意識するだけで,親のサポートはかなり機能しやすくなります。
褒めてやる気を引き出す
以下は,サポートWebから確認できた,ある学習者(高校生)の1週間の学習記録です↓

この例では,週の中で学習する日と休む日がある程度はっきりしており,無理のないペースで継続しようとしていることが読み取れます。
毎日同じ量でなくても,「自分なりのリズムで続けられている」こと自体が,まず評価すべき点です。
そこで親は,例えば
自分のペースを守りながら,今週もしっかり続けられたね!
のように声をかけてみてください。
このとき大事なのは,結果だけでなく,続けたこと・決めたペースを守ったこと・前より良くなったことを褒めることです。
小学生なら「3日続けられたね」,中学生なら「部活がある中でも時間を作れたね」といった形で,その子の生活に合わせて言い換えられると自然でしょう。
何か問題点を探すことだけが指導ではありません。
完璧にできていた場合であっても褒めることができ,子どもがどんな内容のことを学んでいるのか親が把握することで,夕飯の話題に出しやすくもなります。
改善点を探す
褒めるべきところを見つけたら,次は何か改善できる点がないかを探してみましょう。
例えば,漢字や英単語のように覚える内容でつまずいているなら,間違えたものだけをメモしておき,後でまとめて出し直すだけでも立派な復習になります。
時計の問題や単位変換で苦戦しているのであれば,日常生活の中で「今何時?」「3リットルって牛乳パック何本分かな?」などと話題に出すことができます。
わからなければ生成AIに尋ねてみるでも構いませんし,理科や社会であれば,動物園や博物館に出かけてみたり,スーパーで商品ラベルを見ながら話してみたりするだけでも,学習内容と現実が繋がって理解しやすくなるものです。
このように,まなレポで見えてきた学習内容は,家庭内での声かけや体験に繋げやすいという利点があります。
なお,スタサプ運営が話していた声かけの例は以下のようなものです↓
- ミッション1つだけならすぐできるからやってみよう!
- アニメの開始時間まであと15分あるからもう1つやってみない?
- 今日のレッスンが終わったら一緒にゲームしよう!
- 何問間違えてもOK。勉強で大事なのは解き直しだからね!
20年の指導歴をもとに助言すると,声かけをするときは
- 目標をできるだけ具体的にする
- 時間よりも量を決める
この2点が重要です。
「15分勉強しなさい」よりも「今日は1レッスン終わらせよう」の方が,子どもは動きやすくなります。
また,食事・入浴・就寝の前後など,毎日ほぼ必ず行うことの近くに勉強時間を設けるようにすると習慣化しやすいです。
私は,先の学習者のまなレポを見たときに,動画はしっかり視聴しているのに,その後の確認テストにほとんど取り組んでいないことに気付きました(問題のところの回答数がすべて0個になっていたからです)。
そこで,
その日に学んだことを最後に振り返ることも大切だから,今度からは確認テストまでやってみようか。
と伝えました。
これは小学生でも中学生でも同じで,動画を見てわかった気になるだけで終わらせず,最後に問題を解いて理解を確かめることが大切です。
もちろん,親の見立てが外れていることもあります。
確認テストをやらないのには理由があるかもしれませんし,講座によっては問題が少ない場合もあります。
そのため,一方的に決めつけるのではなく,まずは「どうしてそうしているの?」と聞いてみる姿勢も忘れないようにしてください。
さらに,学年が上がってくると,改善点は「何を足すか」だけでなく,「何を絞るか」という形で現れることもあります。
私は20年の指導歴の中で,受験生に対して学習量を増やすより,あえて科目を絞るよう助言したことが何度もありました。
例えば先の学習者に関しては,
1週間にちょこっとだけ生物を学んでみても,暗記科目だけにすぐ忘れてしまうだろうから,まずは日本史だけに全集中してみてはどうかな?
ともアドバイスしています。
子どもの状態によっては,あれこれ手を広げるよりも,まず1つをしっかり固めた方が結果に繋がることがあります。
まなレポを見ながら学習状況を把握できると,親も「もっとやりなさい」と足し算するだけでなく,いったん整理して優先順位をつけるという支え方がしやすくなるわけです。
もっとも,ここまでの判断は,小中学生の家庭学習では必ずしも毎回必要になるわけではありません。
ただ,少なくとも,
今は何を優先すべきか
どこまで手を広げるべきか
何を後回しにしてよいか
を意識するだけでも,親のサポートはかなり的確になります。
なお,改善点を伝えるときは,一度にたくさん言い過ぎない方がうまくいきます。
人は簡単には他人の助言を受け入れられないもので,正しいことであっても一度にたくさん言うと動けなくなりがちです。
だからこそ,まずは褒めることを土台にして,改善点は1つずつ伝えるのが基本になります。
改善できたことを確認する

まなレポを使う良さは,親が声をかけて終わりにならず,その後に本当に変化が起きたかどうかまで確認できるところにあります。
先の学習者は,私がアドバイスした翌日からすぐに確認テストにも取り組むようになり,結局,夏休みの最後まで当初の予定通りに学習を続け,1つの講義を最初から最後まで全部視聴することに成功しました。
上の履歴を見ても,最初は手をつけていなかった確認テストをきちんとやるようになったことがわかります。
このように,まなレポは「勉強したかどうか」を見るためだけのものではありません。
助言が行動の変化に繋がったかどうかを見届けるためにも役立ちます。
ここで大事なのは,変化が見られたら,そのこと自体をきちんと褒めることです。
例えば,
この前話したことを,ちゃんと次から意識できたんだね!
のように伝えるだけでも,子どもは「見てもらえている」「やったことが伝わっている」と感じやすくなります。
親がやりがちなのは,「まだ足りないところ」にばかり目を向けてしまうことですが,本来,改善が見られたときこそ大事な場面です。
そこを見逃さずに言葉にしてやることで,子どもは次もやってみようという気持ちになりやすくなります。
実際,先の学習者は,確認テストに取り組むようになっただけでなく,夏の最後(上記画像の8/24~26)に集中して,それまでの問題をまとめて解き直すという,オリジナルの学習法を編み出して実践するまでになっていました。
このことについて尋ねてみると,
確認テストを言われたとおりに解いてみると,わかった気になっていた授業であっても,実は理解しきれていなかったことに気づいたので,何回も復習するようにしました。
との返答が得られました。
このように,自己分析ができるようになってくれば一安心です。
というのも,親のサポートの最終目標は,いつまでも横について管理し続けることではなく,子どもが少しずつ自分で学習を整えられるようになることだからです。
もちろん,すべての子どもがこの段階に達するわけではありません。
変化が小さいこともあれば,親が声をかけても思うように動かないこともあるでしょう。
それでも,まなレポを見ながら,
何を伝えたか
その後どう変わったか
次に何を支えるべきか
を落ち着いて見ていけば,親のサポートは感情任せになりにくくなります。
また,親に細かく見られていることを嫌がる子もいます。
その場合は,まなレポを確認していることを前面に出し過ぎず,
どうやら,スタディサプリの動画後に付いている確認テストはすごく評判が良いみたい。授業終わりに解くのと解かないので,忘れにくさが倍も違うんだって!
などと,人づてに聞いた感じでアプローチするか,子どもが信頼を置いている人に代弁してもらうと良いでしょう。
このように,まなレポの活用で本当に大切なのは,記録をみて終わることではありません。
その記録をもとに声をかけ,変化を確認し,うまくいった方法を少しずつ積み重ねていくことです。
最初から完璧なサポートを目指す必要はありません。
まずは一つ褒める,次に一つ整える,その後一つ変化を見つける。
その繰り返しだけでも,親の関わり方はかなり変わってきます。
まなレポの活用方法〈上級者編〉
前章の内容をふまえた上で,さらに踏み込んだサポートをしたい場合には,親が復習まで支える使い方をおすすめします。
まなレポで学習状況を把握できるようになると,「勉強したかどうか」を見るだけでなく,その内容をどのように定着させるかまで考えられるようになります。
ここでは,そのための方法を「日刊レビュー」と「週刊レビュー」と呼ぶことにして,順にみていきましょう。
日刊レビューを促す
日刊レビューとは,その日に学んだことを頭の中で思い出す学習法です。
1回あたり5~15分ほどで,これを1日に2~3回行います。
実は,初級編で挙げた「夕飯の話題に出す」という方法にも同じ意図があったのですが,当サイトでは「1の5乗復習法」を提唱していて,日刊レビューは,授業終わりに1回(確認テストという形)と,その日の就寝時または翌朝に行う「ショートレビュー」の2回に当たるものです。
この際,折角親が近くにいるのであれば,子どもが学んだ内容を紙に書き出しながら,自分の口で説明してもらうとよいでしょう。
内容の定着を助けられるだけでなく,伝える力も鍛えられるので一石二鳥です。
生成AIをアシスタントにすることもできます↓
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なお,親のサポートや生成AIのアシスタントを付けることに関して,私はスタディサプリに以下の弱点があると分析しています↓
週刊レビューを促す
続いて週刊レビューですが,これはより長い時間(2時間以上)をかけて,1週間で学んだ問題を解き直すことを意味します。
親がサポートする場合は,まなレポを基に子どもが学習した内容を把握し,講義で扱った問題(テキストに載っているもの)の中から5~10問を選んで問題を作成してください。
このときのポイントは,次の3つです↓
- 制限時間を設ける
- 点数を付ける
- 出典を記載する
ことがポイントです。
制限時間は,本人が急いでやってギリギリ終わるくらいに設定します。
そうすることで,試験本番に近い緊張感の中で解く練習を積ませることができます。
問題自体はそれほど難しくなくても,時間設定が厳しいだけで,勉強の質はかなり変わるものです。
これは塾ならではの技の1つでしょう。
このような練習は,子ども1人ではなかなかできません。
だからこそ,実際の試験でケアレスミスを減らすことに繋がる価値あるサポートになります。
採点できるように配点を設定しておくことも重要で,子どもは「どうすれば制限時間内に最大限得点できるか」を真剣に考えるようになります。
初回のテストで8割以上取れてしまう場合には,スタサプとは別の問題集を使ってみるとよいでしょう。
また,テキストのどの部分から問題をピックアップしたか,出典を付けておくと,子どもが戻って復習するときに便利です。
なお,テスト後は以下の手順で解き直しを行わせてください↓
- 残した問題があれば時間無制限で挑戦させる
- 出典を参考に解説を読ませる
- 間違えた部分のみ解き直しさせる
- 再度答え合わせをする
間違えたものについては,何が原因でできなかったのかを本人に考えさせます。
私は塾で,「知識不足・理解不足・ケアレスミス・時間不足・思考力不足」のいずれかに分類させていましたが,間違えた問題は数ヶ月後に再度解き直させるのが理想的です。
まとめ
スタディサプリのまなレポを使えば,子どもの学習状況を客観的に把握できるため,何もしなかったときとは全く違う接し方ができるようになります。
親がやるべきなのは,細かく監視することではありません。
子どもの頑張りを見つけ,必要な時にだけ学習を整えてやることです。
否定的な物言いを避け,できている点をきちんと褒めるようにすれば,やる気や学習態度の改善もきたいしやすくなります。
今回の記事では,まなレポを使った声かけや復習サポートの方法をいくつか紹介しましたが,その土台になるのは,やはり身近でみている親だからこそ気付ける独自視点でしょう。
その子の性格や,これまでの挫折経験,何を嫌がり,何なら前向きに取り組めるかを知っているのは,ほかでもない親です。
たとえアドバイスが毎回うまくいかなかったとしても,親が子どものために最善を尽くそうとする姿勢は必ず相手に伝わり,長い目でみれば決して無駄にはなりません。
完璧に支えようとしなくてよいので,まずはできる範囲で関わってみてください。
今は生成AIの力も借りられますし,子どもにどう声をかければよいかわからないときは,親も一緒にスタサプの講義を見てみると理解しやすくなります。
キャンペーン期間中に始められれば,無料体験期間を1ヶ月にまで延長できることもあります。
気になる方は,以下の記事も併せてチェックしてみてください↓
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【2026年最新】スタディサプリのキャンペーンコード一覧!全講座の配布状況
当サイトでは2017年から,スタディサプリのキャンペーンコードや入会特典の状況を継続的に確認しています。 なお,スタディサプリは,小中高生向け講座と社会人向けのENGLISHで,実施時期や特典内容が大きく異なります。 そ ...
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まずは「まなレポ」を確認して,子どもの頑張りを1つ見つけて褒めるところから始めてみてください。
それだけでも親の関わり方は少しずつ変わっていくはずです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

