勉強法

ドラゴン桜と2020年教育改革に向けた勉強法!

マンガやドラマは昔から老若男女構わず影響を与えてくれるもので,中には一生の夢につながった人もいます。

今回は『2020年の教育改革』をテーマに,勉強を頑張った先の未来に大きな希望があることを私たちに教えてくれる,

ドラゴン桜

というマンガについてレビューしてみたいと思います。

 

 

ドラゴン桜とは

ドラゴン桜は2003年から講談社の『モーニング』という雑誌に連載されていたマンガです。

現在は続編の2が出ていますが,まず本章で第1作について簡単にレビューしていくことにしましょう。

偏差値30の生徒たちに加えて教師陣までもがどこかしらやる気のない『龍山』という高校から,凄腕の弁護士「桜木建二」が1年で東大現役合格者を輩出し,奇跡の学校再生を実現するというのがメインの内容となっており,原作のタイトルは龍(ドラゴン)とサクラサクから来ています。

社会に向けてかなり思い切ったセリフを吐きかけている印象が強く,一つ間違えると大きく非難されてしまいそうなマンガにみえしたが,読んでみると,その裏にはしっかりとした根拠があり本質を捉えたものが多いと感じるようになりました。

学校で教師がタブー視しているものをオブラートで変に包み隠さずに伝える物言いが,多くの生徒の心をつかんだのではないでしょうか。

実際に一躍ブームとなり,『講談社漫画賞』や『文化庁メディア芸術祭漫画部門優秀賞』を受賞した上,2005年にはドラマ化されました。

「賢いやつは騙されずに得して勝つ。バカは騙されて損して負け続ける。これが今の世の中の仕組みだ!」

「だからお前ら,騙されたくなかったら,損して負けたくなかったら,お前ら勉強しろ!!」

弁護士の桜木役で主演の阿部寛さんは言い放ちます。

ヒロイン役の長谷川京子さんに加え,山Pやガッキーに長澤まさみさんの絡みなどもあり,今思えばすごいメンツが揃っていましたね(平均視聴率も16.2%は大ヒットですよね)。

ここで原作の話に戻りますが,ドラゴン桜で紹介されている勉強法の多くはセリフ同様,一見すると奇をてらった斬新なもののように見えましたが,私イチオシの芥山先生(国語科)の「正しく読む」ことを中心に据えた授業のように,実際はいつの時代にも通じ,一生役立つ勉強法でもありました。

そんなドラゴン桜ですが,2007年に単行本21巻をもって第1期が完結となりました。

読み終わった感想としましては,マンガに出ていた矢島・水野2人の高校生の家庭環境を中心に,初めはダメ人間だった2人が勉強を通じて人格的に成長していく様子を眺めている感じがまさにドラマ向きだったように思います。

もっとも,タイトルだけ見ると,東大に入るには「具体的に何時間,どんな参考書を使えばよいのか」的な指南書代わりに使えそうな雰囲気があるので,すぐにでも実践できる勉強法を探している方にとっては,本書はイマイチ役立たなかったのではないでしょうか。

しかし2018年からその続編である『ドラゴン桜2』が連載を開始しました。

これは前作と比べてより現実的で実践可能な内容が多く,勉強のヒントとして使える場面も多いように感じます。

どのようなあらすじであったり,勉強法が登場するのかについては,次章以降でレビューの方,やっていきましょう!

 

 

ドラゴン桜2のあらすじ

ドラゴン桜2は,2020年度に控えた大学入試改革に照準を絞った新シリーズです。

記念すべき第1巻の目次をみてみると,

  1. 学校の危機
  2. 東大へ行け!
  3. グズでノロマ
  4. 本当にそうか?
  5. 必要な情報
  6. 本当に東大に入れる?
  7. 頑張らない

と,旧作を想沸させるような刺激的なタイトル全7話から構成されていることがわかります。

とはいえ2の舞台は,桜木弁護士が独自の教育改革を施してからすでに5年以上経った龍山高校で,かつてのヒロイン水野直美さんも立派になっていましたよ!

桜木弁護士事務所の評判を支えていた龍山高校の東大合格率が陰りをみせたため,桜木はそれに危機感を覚えて校舎に乗り込み,東大合格にすっかり固執しなくなった新顔の教師陣を一喝します!

こうしてドラゴン桜が再び始まるわけです。

桜木建二は,私が小学生の頃通っていた塾の室長に似ているんですよね。

「塾に行きたくない」と電話先で駄々をこねていると,わざわざ数駅かけて飛んできて,耳を引っ張って塾に連れていかれたこともありましたが,現在だとすぐに暴力行為だと問題になるのでしょう,そういう話を全く聞かなくなってしまった社会を少し寂しく感じます。

他人様の子を『叱る』という行為は,叱る側に心からの確信と熱意がなければできないことですから,実際にそれができる人はかなりの人格者だったのではないのでしょうか(もちろん当時,母親に許可を得ていたそうですが)。

現在社会はそういった生徒との結びつきを諦めてしまったのかもしれません。

話が逸れたので戻しますが,今回の桜木弁護士の目下の敵は『女帝』と呼ばれる,スタンフォード大卒の大手証券会社で活躍した経歴を持つ理事長代理です↓↓

学園の経営陣に加わった桜木弁護士が,どのように東大合格100人を目指して奮闘するのかが見ものですね!

なお,ドラゴン桜2で特筆すべきこととして,2020年の教育改革に向けた内容になっていることの他,前作と生徒の質が大きく異なることが挙げられます。

偏差値が30台で問題児ぞろいだった前作に対し,今回の生徒は,

平均的な家庭で育った,素直で良い子たち

ばかりです。

この設定については,より現実の読者像に近いものになったと言えるでしょう。

前作の矢島勇介くんみたいな金持ちのご子息もいませんからね。

とはいえ,そういった現代の生徒が抱える闇は,勉強も学校生活もなんとなく無難にこなし,適当に勉強して適当な大学・会社に入ることに付随する無関心・無気力さといったものです。

どこか冷めていて,夢を持てずになんとなく生きている

このような悩みを抱える今回の生徒たちのうち,「叱ってくれる大人の元で頑張りたい」と願っている人の割合は潜在的には結構な数,存在するのかもしれませんね。

そんな彼らが東大専門コースの扉を開いたシーンは感動しました。

こういった魅せ方は流石ですね。

本シリーズで紹介されている勉強法については次章に譲り,ここではドラゴン桜2における基本設定についてまとめておきましょう↓↓

  • 学力は高3の段階で,偏差値50程度の日東駒専レベル
  • 一年間で東大合格を目指す
  • 志望学科は文Iと理II
  • 教室も担任もない状態で,スマホだけ使って勉強する
  • 令和時代の生徒像に近い内容

教師については,前作がアインシュタインや芥川龍之介といった過去の偉人たちを元にしているのに対し,本作は渡辺直美さんや林修先生など,実在する有名人の方が多く登場しています(もちろん懐かしのレジェンドの方も)。

ちなみに第2巻以降は次のようなテーマについて書かれています↓↓

  • 第2巻:各生徒の家庭環境・センター試験の分析方法
  • 第3巻:受験モードにおける毎日の課題と東大現役合格戦略
  • 第4巻:東大リスニングの攻略法とシャドーイング
  • 第5巻:リスニングで座る席の重要性・4択問題の解き方
  • 第6巻:読解力の身に付け方
  • 第7巻:努力できない脳を持つ生徒の価値観と対策

※新刊が発売され次第,随時更新予定

 

 

ドラゴン桜2でおすすめの勉強法

最後に,ドラゴン桜2で紹介されている,2020年教育改革におすすめの『新しい勉強法』をいくつか紹介します。

スタディサプリ(第1巻)

まず1つ目として,本格的なスマホ学習の先駆けとなったスタディサプリが紹介されています。

私の周りにも塾に通わず東大に合格できた仲間がゴロゴロいますが,彼らが証明したのは有名大学に入るために通塾は必須ではないということ。

値段の安さと質の高さを考えてみても,スタディサプリは小学・中学・高校・大学受験講座問わず,2020年の教育改革に向けた勉強法としては現時点で最有力のサービスでしょう。

部活などで忙しくて通塾する時間がなくても,いつでもどこでも自分でどんどん学んでいくことができます。

 

詳しくはこちら

 

一時期,スタディサプリ内で前作のコミックスが無料で読めたこともありましたが,ドラゴン桜2ではついにマンガの中にまで登場することになりました。

 

センター試験(第2巻)

廃止のセンター試験を東大受験に役立てる勉強法としては,早めの段階で(高2の冬あたりに)解くことで,受験勉強スタート時の学力判定に利用するといったものです。

2巻では,どうしてセンター試験が学力判定に適しているのか,またその取り組み方について事細かく説明されています。

「現時点での学力を知るのが怖い」

「自信を失いそう」

そのように感じている人ほど,センター試験を解いて現時点での学力を知ってください!

 

受験マトリックス・付箋・スマホ(第3巻)

教育改革に伴い,高校内におけるホワイトボードと付箋の使用が増えてきていますが,こちらはそれを大学受験に応用した形ですね。

第3巻では,このように苦手と得意を分類して自己分析を済ませた後,どのような順番で成績アップを図っていけばよいのかについて語っています。

 

SNS(第4巻)

英語のアウトプット力を磨くため,YouTubeやtwitterといったSNSを積極的に活用していく様子も新しい勉強法ですね。

天野君は毎日30秒動画の投稿,早瀬さんは20回ツイートを義務付けられます。

英語で日記を書くではないですが,息抜きに使われるツールであっても使い方次第で有効活用できる良い例ですね。

 

YouTubeはこちら

twitterはこちら

 

併せて,『SDS法』や『PREP法』といった,話すときのテクニックについての言及もありました。

 

TED-Ed(第5巻)

TED-Edは5分程度の英語動画が無料で豊富に利用できるサービスで,アニメーションと内容の面白さからリスニング対策に向いています。

ドラゴン桜の解説によると,過去3年の東大リスニング問題のテーマと,このTED-Edで取り上げられた話題がかなり被っていたということです。

 

TED-Edはこちら

 

TOEIC関連の著作で有名な方で似た名前の人がいますが,彼もこのTED-Edに感銘を受けたそうです。

 

第5巻では,東大のリスニング問題で「最後の質問を読むとその話の概要がわかる」というテクニックが出てきましたが,これはセンター試験の古典を解く際にも応用できますし,実際に京大に入った友達(理系)曰く,うまく正しい選択肢を選べた場合は満点をたたき出せる確率が高かったとのことです。

その他,第6巻では読解力の身に付け方として,マンガ内に練習用の文章が提示され,実際にそれを独力で解いてみる試みが行わたりもしています。

7巻は8巻への布石のような内容で勉強内容についての言及はあまりありません。鉄緑会の鉄壁が重要なアイテムとして登場します。

 

 

まとめ

以上,ドラゴン桜のあらすじについてとコミックス内で紹介された主な勉強法についてまとめてきました。

2の1巻の最後で桜木弁護士は言います。

「2020年以降の社会では,目的以外のこと,機能的でないもののためには働かず,意味不明なルール・理不尽な要求・根拠が乏しい慣習には従わない意思表示をするべきだ」

と。

知識を詰め込むだけでは,これからの社会はもちろん,その前段階にあたる共通テストにさえ太刀打ち出来なくなるのは新傾向の出題をみても明らかです。

加えてAO入試や推薦入試が合格者の半分を占めるような現状は,昔の受験観とは大きく異なります。

また,このマンガは受験生が読む以上に保護者の方におすすめで,読んでいるうちに色々と気づかされることも多いです↓↓

ドラゴン桜2を通して,学校で学んだ知識をどう現実世界の問題に活かしていくのかについて,新しい知見を学べることを今後も期待します!

 

【公式】ドラゴン桜はこちら

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

  • この記事を書いた人

スタディサイト管理人

都内で塾運営にかかわってから,講師歴も15年以上になりました。小学生から高校生まで,英数を中心に学校の定期テストから大学入試まで幅広く教えています。最近の関心事は「教育改革」で,塾に入ってくる情報に加え,セミナーや書籍,信頼のおける教育機関より得た情報をまとめています。すぐに実践できる勉強法やオンライン教育サービスを利用した学習戦略も意欲的に掲載。ネットを介したやり取りにはなりますが,少しでもみなさまのお役に立てたらと思います。

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