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大学入試英語成績提供システムについてまとめました!

今回は『大学入試英語成績提供システム』についてまとめてみたいと思います。

いわゆる2020年度から始まる共通テストの枠組みの中で,英語だけが民間の資格検定試験を活用することになりますが,どのような試験がどのようなルールで活用されるのか,ここでしっかりと理解しておきましょう!

 

 

大学入試英語成績提供システムとは

『大学入学英語成績提供システム』は単純に『成績提供システム』と呼ばれることもありますが,これは,大学入試センターが設けた大学入学者選抜における資格・検定試験の活用を支援するシステムのことを指します。

詳しく言うと本システムは,英語成績データ確認システム・成績受理システム・成績提供システムの3つからなるのですが,ようは受験生1人1人に発行されるコード(共通ID)と指名・住所が紐づけされた状態で管理され,試験実施主体(民間試験運営元)・入試センター・大学が彼らの成績情報をやりとりするのを可能にするシステムだと理解すれば良いでしょう(上記画像参照)。

もちろんこんな面倒なことをせず,これまで通り入試センター1つで英語の試験まで実施してくれればいいのですが,やはり英語4技能を適切に評価するのは難しいようです。

受験生数は最新のデータでも58万人を超えてますし,試験をするのが明らかに大変そうなスピーキング&ライティングのテストを,公平を期すため同じタイミングで一斉に行うのは本当に大ごとなのでしょう(入試改革においては色々と批判もみますが,こんな大変なことに挑戦したことを個人的には評価したいと思っています)。

後述するように,この成績提供システムで採用する試験はすでに複数決まっていますが,受験生が入試センターに成績送付を依頼すると,それらの結果(スコアだったりCEFRのレベルや合否など必要に応じて)を大学に提供してくれることになります。

成績をまとめて管理してくれるので,便利といっちゃあ便利ですね(教員側も自分の生徒がどの試験を受検したのかわかるというメリットもあります)。

その他,目に留まったルールをいくつか抜粋しますと,

  • 共通ID発行のため,在学者は在学証明書,既卒者は住民票などが必要
  • 申し込みは在学者は学校,既卒者は直接入試センターに(費用は無料)
  • 試験は4月から12月までの間に2回まで受けられる

などでしょうか。

共通IDを複数発行されては困りますので,取得にはやや厳格なルールが設けられておりますし,費用面は負担の少ないように考えられています。

最後に挙げた『2回まで受けられる』というのは,同一の試験であっても異なる試験であろうと期間内に受けた最初の2回分しか成績として使えないということで,もし仮に3回受けた場合は最後の1回の結果は無視されてしまうのでご注意ください。

なお,共通IDを記入して受験しなければただの練習扱いとなるので回数にはカウントされません(そこまでする受験生がいるかどうかはわかりませんが)。

それでは次章で,参加が決まっている試験をまとめてみましょう!

 

 

成績提供システムの参加が決まった試験

rawpixel / Pixabay

ここでは話を簡易にするため,成績提供システムで活用される資格・検定試験の種類についてのみ記述しますが,以下のような要件をパスできた試験のみが採用されました。

  • 日本で2年以上の実績がある
  • 4技能全てを偏りなく評価できる
  • 4~12月に複数回試験が実施される
  • 適切な検定料である

その他CEFRとの対応関係や学習指導要領に整合しているか,採点の質や情報の機密性に関する配慮などが求められる他,先述したように入試センターが共通IDで受験生を紐づけ,速やかにデータ提供が行えるかどうかも要件に入っています。

そして,本記事の更新日時において決まっている試験は以下の通り↓↓

これらの試験ですが,例えば英検の従来型のように,筆記試験と面接試験が別の日に分かれていたり,1次の筆記試験の合格者のみ2次試験が受けられるような形式では,4技能を測定できたことになりませんね。

そのため,上記試験は入試改革用にアレンジされた試験になっています(例えば英検は一日完結型のように)。

新しい試験形式については上記リンク先の記事にまとめていますのでそちらをご参照ください。

 

 

どの試験を受ければよいか

ijmaki / Pixabay

どの試験もそうですが,高校の学習指導要領に準じた出題になりますので,特に余計な範囲を学習する必要はありませんが,大学によって使える資格・検定試験が異なる可能性があるので,自分が受ける大学に広く使える試験を受けるのがまず一つ(もちろんほぼ全てが使えるのでしょうけれど)。

そして,試験の種類によっては対策が立てやすかったり立てにくいものが出てくることでしょう。

対応している問題集の数で言っても,やはり受験者の多い試験は安心できますし,欲を言えば高校2年生までにお試し感覚で受検しておき,相性をチェックしておくのがおすすめです。

英検がおそらく一番人気でしょうが,都内ではTEAPなども宣伝キャンペーンを行っています。

最近私が個人的に受けたTOEICのS&Wのテストにも多くの高校生が来ていたのですが,上のように辞退されたのは残念です。

 

なお僻地の方ですと,試験会場が遠すぎるなんてことも問題になってくるかもしれません(全都道府県で受験可能になりますが,やはり会場自体が遠いと大変です)。

私も各種記事に目を光らせ,本記事に役立つ情報を更新していきたいと思います。

 

 

成績提供システムの日程について

大学入試英語提供システムのスケジュール

成績提供システムにまつわる最新の日程について整理しておきましょう(細かい日付は初回2021年の大学入試に用いる場合のものとなっています)。

共通IDの発行は「集中発行申込期間(2週間)」と「追加発行申込期間(7ヵ月強)」の2つが期間として設けられています。

とはいえ現役生は学校経由で申し込むことが多いでしょう。

その場合は高2の12月の約1週間程度です(2019年12月2日~10日)。

続けて共通IDが送られてきますが,高2の冬(1月~2月)には届いています。

追加発行申込期間の申し込み分は入試センターが受理してから30日以内に送付されるとのこと。

高3になったら4月から12月の間に共通IDを記入して試験を受けましょう。

試験を受けたタイミングごとに成績が確認できる時期も変わってきますが,以下のように3つの受験期間が設けられています↓↓

成績提供システムの3つの受験期間と確認期間について

  • 期間A:高3の4月~7月
  • 期間B:7月~9月
  • 期間C:8月~12月

もちろん回数は2回受けた方が,良い成績の方を使えるので有利です。

それに後の方で受けた方が成績は良くなる可能性が高いですが,作戦を立てる上ではどうでしょう。

大体どの大学も『基準点』というものがあって,それさえ超えてしまえば細かい点数は見られないのが現状ですから,早めに動くのもそれなりの利点があります。

こちらに関しては生徒たちの様子をみながら,一つ結論めいたものを提示したいですね。

 

 

まとめ

以上,2020年度より開始される大学入試英語成績提供システムについて,その概要と活用される実際の試験の種類について紹介するとともに,どのような点に気を付けて受ける試験を決めればよいのかについて考察してきました。

最後には日程もまとめておきましたが,特に難しいことはなさそうです。

IDの発行などに関しても,現役生であれば高校の方でみんなやってくれるので特に問題はありませんが,触れなかった検定料であったり,実際に大学がどのような募集要項を提示してくるのか実際に見てみないとわからないものもあります。

焦る必要は全くありませんが,それらの情報について意識を高く持っておくことと,普段から上記試験に向けた勉強(これは大学受験のための勉強にもなります)をしておくことが大切です。

今回まとめた内容について,より詳しくは以下の文部科学省の公表でご確認ください↓↓

大学入試英語成績提供システムの概要

※各種大学・専門学校が上記民間試験を利用するかどうかは,大学入試英語試験ポータルにて確認できます。

 

共通テストに関しては,以下の記事にまとめてありますので,宜しかったらどうぞ↓↓

センター試験に代わるテストは「共通テスト」に決定!

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

  • この記事を書いた人

スタディサイト管理人

都内で塾運営にかかわってから,講師歴も15年以上になりました。小学生から高校生まで,英数を中心に学校の定期テストから大学入試まで幅広く教えています。最終学歴は東京大学。最近の関心事は「教育改革」で,塾に入ってくる情報に加え,セミナーや書籍,信頼のおける教育機関より得た情報をまとめています。すぐに実践できる勉強法やオンライン教育サービスを利用した学習戦略も意欲的に掲載。ネットを介したやり取りにはなりますが,少しでもみなさまのお役に立てたらと思います。

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