今回は「スタディサプリの高校数学講座」について,まとめてみたいと思います。
意外かもしれませんが,数学の勉強というのは苦手な人ほど予習することが効果的です。
もちろん,不得意な生徒の場合,独学するのはおそらく無理でしょう。
ですが,その時にスタディサプリを使うことができればなんとかなります。
画面を通してではありますが,人に習うことには,やはりそれだけの価値があると実感できるでしょう。
今回のレビューが参考になり,みなさんの偏差値アップに役立つ講座が見つかれば幸いです。
スタディサプリの数学講座について
スタディサプリの高校数学講座ですが,講義動画の付いた定番講座に限ってみていくと,全部で16講座があります。
そのうち数学IAIIB関連の講座が10講座,そして数学IIIのものが5講座あり,残りの1つは中学の総復習が短期間でできてしまう講座です。
それらのタイトルを箇条書きにしてみると,以下のようになります↓
- 中学総復習数学
- ベーシックレベル数学IA
- ベーシックレベル数学IIB
- 高1高2スタンダードレベル数学IAIIB
- 高1高2ハイレベル数学IAIIB
- 高1高2トップレベル数学IAIIB
- 高3スタンダードレベル数学IAIIB<単元別学習編>
- 高3スタンダードレベル数学IAIIB<総合問題編>
- 高3ハイレベル数学IAIIB<単元別学習編>
- 高3ハイレベル数学IAIIB<総合問題編>
- 高3トップレベルIAIIB
- ベーシックレベル数学III<極限/微分法/積分法編>
- ベーシックレベル数学III<平面上の曲線/複素数平面編>
- 高3スタンダードレベル数学III
- 高3ハイレベル数学III
- 高3トップレベル数学III
色分けの意味ですが,「赤=中学内容,青=数学IAIIBの準備段階のもの,緑=数学IAIIBの入試レベル(高3),橙=数学III」です。
それでは実際どの講座を取ればよいのかについてですが,中学内容のものはさておき,予習が目的だったり数学が苦手だったりする方は,より簡単なレベルのものから始めるようにしましょう。
靴などはサイズで迷ったらワンサイズ上のものを選べというのが鉄則ですが,勉強はむしろその逆ですので注意してください。
塾で私が行う言い方をするならば,自分の今の実力よりちょっと上のレベル,説明されれば何とかわかるレベルが最も適切な難易度です。
無論,時間が許せば一番下のレベルから始めて全レベルを受講していただきたく存じますが,学校ですでに習ったような分野の場合,それよりも難しい講座から選ぶことになります。
なお,復習する際には講義で扱った問題を解き直すことになるわけですが,そのときの工夫として,違うレベルの講座の同範囲の問題を用いて学び直すようなことも可能です。
例えば,高1・高2ハイレベルの講座で普段学んでいる方でしたら,高1・高2トップレベルの演習問題で復習してみるのはいかがでしょうか。
スタディサプリの数学講座では,難度の高い講座を担当する講師(堺義明)とその他レベルを担当する講師(山内恵介)が異なっているので,同じ範囲を違う講師に習うことで,自分がよりわかりやすいと思える解説に出会う可能性が高まります。
数学の理解のしやすさは先生との相性も大きいのですが,変に固定せず,「この範囲の解説は山内先生の教え方がわかりやすいな。でも,あっちの問題を解くときは堺先生のやり方を真似してみよう」などとなるのがベストでしょう。
次章からは,先の4つの色分けに従って各講座を紹介していきますが,論より証拠で「早速使ってみるよ!」という方は,スタディサプリのキャンペーンとコードのまとめだけ確認して始めるようにしてください。
中学数学を扱う総復習講座
最初の講座ですが「中学総復習数学」という名の講座で,スタディサプリの高校数学の中で唯一中学内容を扱ったものとなり,高校1年生向けの講座内に見つけることができます。
高校講座で申し込んでも小学・中学講座の内容も見放題になるところがスタディサプリの魅力の1つですので,「中学講座で習えるのだからこちらは不要ではないか」という声が上がるかもしれません。
ですが,こちらはわずか10講義(約20時間)で,中学3年間かけて学ぶ数学範囲を復習できてしまう講座となっています。
スピード重視であるだけでなく,学年に縛られずにカリキュラムが組まれていることもあって,講師側にすれば自分がベストだと思える順番で教えていけるのも魅力になるでしょう。
例えば,1次関数(中2の単元)と2次関数(中3の単元)が「関数」という1つの講義にまとまって出てきます。
使い方ですが,毎回例題と類題が6題ずつ存在するので,例題を予習して解いてから授業に臨むようにしましょう。
あくまで,一度学んだ記憶を蘇らせるための講座ですので,このときに全く手も足も出ないようであれば,それこそ中学講座を使ってやり直してください。
実際の講義では○×を付けて一喜一憂するだけでなく,数学的な考え方を新しく身に付けることもできます。
その新しい考え方を使って類題を解くことが復習になるわけですが,講義を受ける前と後で,同じ問題の捉え方が変わったことを実感できるでしょう。
そこまでやったら1講座が終了です。
なお,例題と類題はほぼ同じ形をしているので,変化を感じやすいと思います↓
高1・高2生向けの数学IAIIB講座
ここからは,数学IAIIBを扱う講座についてまとめていきましょう!
最初に注意点がありますが,高1・高2生向けのものは「入試のための実力を養成するための講座」であり,高3生向けとある数学IAIIB講座は「入試演習を題材として実践力を高めていく応用講座」です。
そのため,同じ「スタンダード」と書かれていても,「高1・高2スタンダードレベル」と「高3スタンダードレベル」では難易度に大きな差があるのでご注意ください。
この場合のカリキュラムとしては,高1・高2スタンダード→高1・高2ハイ→高3スタンダードという順番で知識を積み重ねていく必要があります。
高3の講座は次章以降に回し,本章では高1・高2講座のみを扱いますが,各レベルと難易度の設定については以下の通りです↓
- ベーシックレベル:数学が苦手か未習範囲の先取り用
- スタンダードレベル:教科書レベルで演習問題が多め
- ハイレベル:知識の確認をした後で応用問題を扱う
- トップレベル:難しめの応用問題の解説が中心
これらの講座1つ1つについてこれからみていきます。
ベーシックレベル
該当講座
ベーシックレベル数学IA:24講義
ベーシックレベル数学IIB:26講義
まずはベーシックレベル数学IAIIBの講座から説明しますが,予習は不要で,まだ高校数学を何も知らない方が,公式や要点を1から学んでいくための講座となります。
基本知識の解説(①)があった後に,担当の山内先生とともに問題(②)を解いてレッスン自体は終了です↓
復習では,今さっき扱った問題を使いますが,今度は何も見ずに自力で解くことになります。
講義で先生が簡単そうに解いていても,いざ自分1人でやるとなると中々難しいことに気が付けることが大切です。
1人でも解けるようになったら,今度は完全新規の確認問題(③)を使って,解法が本当に身に付いたかどうかの最終チェックをしましょう。
なお,復習含めて1講義あたり大体2時間弱かかりますので,全講義やり終えるのに100時間程度かかることになります。
とはいえ,1日1講義は必ず終わらせるなどと決めれば2ヶ月以内に終わる計算となり,これは決して長くない期間でしょう。
スタンダードレベル
該当講座
高1・高2スタンダードレベル数学IAIIB:51講義
こちらも予習は不要です。
とはいえ,「問題を解く」というのが大々的に掲げられているスタンダードレベルですので,見渡す限り問題で占められたテキストに驚くかもしれません。
授業では例題(①)を山内先生と一緒に解き,類題(②)を今度は自力で解きます↓
この例題と類題のセットは全部で4つあって計8題ですので,演習量としては結構なものです。
復習は,これら問題の解き直しとなりますが,とりあえず例題だけ完璧にするでも構いません。
というのも,復習問題(③)があるからであって,最終確認はそちらを使って行うことになります。
ただ授業を受け身で聴くのではなく,実際に手を動かして問題を解くことの重要性を感じさせられる講座でした。
ハイレベル
該当講座
高1・高2ハイレベル数学IAIIB:48講義
本講座は教科書以上の内容にまで踏み込んだ構成で,MARCHレベルの大学を狙う方は,高3になるまでに身に付けておきたい知識が満載です。
これまでの内容を一度振り返るかのように,「基礎確認事項(①)」という項目において,知識が一覧形式でまとめられています↓
なお,テキスト内に「C&U」という表記があるのですが,紹介されている要点に対応する問題が一目でわかるように工夫されているわけです。
実際は②にある「CHECK&UP」の略なのですが,そこで基礎問題を解くことができるので,予習段階で解いたらすぐに答えを確認しておきましょう。
なお,余裕があれば,その後に続く「講義問題(③)」も予習してみてください↓
こちらの問題は毎回4つくらい用意されていて,1問あたり10分程度を限度とするなどと制限時間を設けるようにし,その中で目いっぱい挑戦してみるのがよいでしょう。
もちろん,簡単に解けてしまうような内容ではありませんが,そのために講義動画が用意されているわけで,そちらを観て解き方を学ぶようにしてください。
復習段階においては,何も見ずに講義問題を再度解き直すようにしますが,さらに別の「練習問題(④)」に正解すると,めでたく1講義を終了したことになります。
トップレベル
該当講座
高1・高2トップレベル数学IAIIB:49講義
高1・高2数学IAIIBにおいて,このトップレベルのみ,堺義明講師の担当です。
難度の高い問題を毎回1題のみ扱い,雰囲気はまさに予備校の難関コースさながらと言ってよいでしょう↓
なお,「1題」といっても複数の小問からなる大問であることが普通で,解説動画は1時間を超えてきます。
トップレベルの問題に取り組むにあたってはかなりの覚悟が必要になり,数時間かかこともあるでしょう。
このような際,1つの問題に非常に多くの時間を費やすことについて,どのように考えておくのがよいでしょうか。
1問解くのに何時間もかかる問題に取り組める期間と言うのは,受験人生においてはあまり多くありません。
ただ与えられた知識を駆使して問題を解くのもの大切な能力ですが,上の大学になればなるほど,初見の問題を自分なりに分析して,解法に気がつくことが大切になってくるわけです。
制限時間を設けずに自分の限界まで考え抜き,納得がいくまで復習するというのが,スタディサプリのトップレベル講座の基本方針でもあります。
とはいえ,数学が好きでないと苦痛になるのは必須ですから,合わないようならハイレベルの講座を取るか,「1問25分は最低でも考えるようにする」などとマイルールを設けて取り組んでみるのもありです。
テキストをみると,講義で扱った問題以外に,復習用として使える新規の問題が1つ付いていることに気が付くと思います。
この練習問題は,気持ち難度が低めですので,頑張って自力で解くようにしましょう!
高3生向けの数学IAIIB講座
高1・高2講座で数学IAIIBの基礎知識を学んだら,高3講座で様々な入試問題を解いて,本番に対応できる実践力を身に付けましょう!
講座の種類は大きくまとめると,スタンダード・ハイ・トップレベルの3つです。
最初の2つの講座はさらに細かく「単元別学習編」と「総合問題編」に分かれますが,前者にはさらに「理解度チェックテスト」という確認テストが用意されています。
「ある程度分野を絞って学んでから,垣根を取っ払った融合問題を使って数学力の完成を目指す」というアプローチは,高校受験の段階から行われることもあるほど,塾業界においては普通に見られるものです。
スタンダードレベル
該当講座
高3スタンダードレベル数学IAIIB<単元別学習編>:40講義
高3スタンダードレベル数学IAIIB<総合問題編>:8講義
[理解度チェックテスト]高3スタンダードレベル数学IAIIB:6講義
入試問題から厳選した大問(①)が3つあるので,それを限界まで解くことが予習になります↓
その後,動画で大切なポイント(②)を含めて解き方を学んだら,同じものを何も見ずに解き直すようにし,仕上げとして練習問題(③)を解く流れです。
講義内容は演習重視になっていることがわかるかと思います。
ちなみに,本講座を受ける前提として,前章で紹介した高1・高2講座のスタンダードレベルとハイレベルに相当する知識が必要です。
講義中で出てきた内容でわからなかった部分があれば,時間に余裕がなくても,それら講座の該当箇所まで戻って確認しましょう。
高3の数学IAIIBで特徴的なのは,復習のタイミングにも配慮しているところで,6講座ごとに「理解度チェックテスト」を使っては,数週間前に学んだ知識を忘れていないかを確認してください↓
上で紹介した対数関数の内容も,赤矢印の先でやや形を変えて出てきています。
アプリからだと見にくいので,印刷する方がよいでしょう。
ハイレベル
該当講座
高3ハイレベル数学IAIIB<単元別学習編>:32講義
高3ハイレベル数学IAIIB<総合問題編>:16講義
[理解度チェックテスト]高3ハイレベル数学IAIIB:15講義
よりレベルが上がってハイレベルのものになりますが,山内先生が担当する講座としてはこちらが最高峰の講座となります。
こちらも例に漏れず予習が必須で,予習問題(①)は全3問から成り,1問に15~20分かかるので,時間としては45~60分かけるのが目安です↓
動画を観てから時間がそれほど経たないうちに,この3問を自力でやり直しましょう。
仕上げに練習問題(②)がありますが,こちらは高3スタンダードレベルのときと同様です。
同じ対数関数の問題を例に挙げましたが,スタンダードレベルのものよりだいぶ難度が上がっています。
こういった問題で学ぶときの注意点ですが,記憶がすぐに抜け落ちてしまうものです。
ですが,その点もスタディサプリは抜かりありません。
理解度チェックテスト(③)は「合格特訓コース」の利用者だと担当コーチに提出が義務付けられているのですが,上のことを配慮してかハイレベルでは2講座ごとに1つが用意されています(スタンダードレベルでは6講座ごとに1つでした)。
しっかり全問正解してから先に進むようにしましょう。
トップレベル
該当講座
高3トップレベル数学IAIIB:48講義
学年は1つ上がって高3になりましたが,高1・高2トップレベルのものと学び方は全く同じです。
毎回良問1つから多くを学び取るということで,扱う問題の難度はハイレベルのものよりも高くなります↓
受講者の学力もかなりのものが求められますので,堺先生の解説を聞いてもわからない問題があるようでしたら時期早々と考え,ハイレベルの方から始めましょう。
数学IIIを扱う講座
スタディサプリの数III講座は高3講座の中に5つあります(一部,高2講座にも属します)。
ベーシックレベルを山内先生,残りを堺先生が担当し,レベルごとの概要については以下の通りです↓
- ベーシックレベル:数学IIIで学ぶ用語や公式を解説し,基本問題を解く
- スタンダードレベル:大事な内容に絞って解説。問題は教科書レベル
- ハイレベル:入試に出てくる典型問題の解き方を学ぶ講座
- トップレベル:考え得る中で最高峰の問題で発展事項を学ぶ
講義数は大体が24講義ですが,ベーシックレベルは2022年夏以降に講義が追加される予定で,本記事の更新時の段階では出揃っていません。
予習段階で使うのであればベーシックまたはスタンダードのいずれかを用いますが,これは講師との相性でも決められますが,この後ハイレベルやトップレベルを受講する予定がある方は,スタンダードレベルからのスタートがおすすめです。
複素数や双曲線,無限級数から極限,さらには微積に至るまでの基本事項は,これらの講座を使って学んでいきましょう!
ハイレベルともなるとグンと難度が増して,2時間の勉強時間で1講座終えるのがやっとです。
さらにトップレベルともなると,人によっては「ここまでやる必要あるのか」と思い悩むほどのレベルに達します。
受験で確実にボーダーラインを抑えておきたい人であればハイレベルまで理解できていればよく,数学を武器にしたいという意欲がある方のみトップレベルに挑戦するようにしてください。
以下で,極限の問題を例に挙げますが,左から「スタンダード・ハイレベル・トップレベル」の順です↓
問題が短くなるほどに難しくなるのは数学ではありがちなので,見た目からその難しさの判断はできませんが,スタンダードでは正確な計算力を身に付けるための問題が,ハイでは絶対値や数列の一般項と絡めて帰納法を使って解く問題が見られます。
トップレベルとなれば,自分で上限と下限を設定することで極限を求めていく解き方が求められるなど,難度の違いは明らかです。
各自の目指すところによって取る講座を決めてください。
スタディサプリで数学IIIの講座を独学しようと思う受験生も多くいると思います。
私もこのハイとトップレベルの2講座を受講して,一気に数IIIを完成させたのですが,トップレベルの問題の中には解説を読んでもどうしてもわからないものがあったのは事実で,そこは潔く諦めて先に進むようにしました。
なお,合格特訓コースを取っている方であれば,わからない問題も質問できるので,検討してみてください。
スタディサプリ数学講座のテキストについて
スタディサプリを使った勉強ですが,講義動画を観るのはもちろん,可能であれば,テキスト冊子を別途購入することを強くおすすめします。
スタディサプリのテキストの買い方とメリットでも述べたように,印刷などの手間が省けること以外に,
- ばらばらにならず管理が容易になる
- 達成感が芽生えやすい
という2点が非常に大きいです。
授業を受ける度,テキストに書き込みながら学んでいった結果,最終的に全範囲をやり終えたとします。
このときテキストがあるとないとでは雲泥の差です。
例えば長期休暇を使って,短期間に1冊まるごとやり遂げたときの達成感はかなりのもので,そのときのテキストを見るたびに自信がみなぎってきたといった口コミもあります。
そういったことがきっかけで,受験生のやる気というのは生まれてくるのでしょう。
本人のやる気がテキスト代ごときで買えるのならば,それほど得な買い物はないように思います。
なお,スタディサプリの数学のテキストは余白が多めに取ってあるのが特徴で,問題は左上にちょこっとあるだけで,後は見開き残り全部が余白です↓
「もっと詰めて印刷してくれればページ数も少なく済むのに」などと思われるかもしれません。
しかし,この余白というものは不思議なもので,あると埋めたくなる心理が働きますし,スタディサプリの講義ではこの問題の解説が黒板上で行われることもあり,書き込む量は相当のものです。
例えば,上の3つある内の1問だけでも,これだけの板書量になります↓
特に注意したいこととして,問題を解いてから講義を受ける際,自分で解いた解答をしっかり残すようにしてください。
よく,自分の間違えを消してしまう生徒を見かけますが,それはなんとも勿体ないことです。
「どこをどうして間違ってしまったのか」という原因を赤ペンで自分の答案の横に書き込んだときに初めて,数学の実力は大きく伸びることになります。
その他,テキストには解答冊子が別で印刷されて付いてきますが,これが非常に使いやすいのです。
例えば,上で扱った問題は,このような形で印刷されています↓
復習する際は,解答冊子の問題のところだけを見て,答えは隠すようにすればもはや立派な問題集と化し,解き直しをするときは,この解答冊子だけ持ち歩けば十分です。
まとめ
以上,スタディサプリの高校講座より,数学を扱った講座をまとめてきました。
大変ざっくりとした計算にはなりますが,大体1講義に1日2時間費やしたと考えると,1通り学ぶのに必要な日数の目安は以下のようになります↓
- 中学範囲:20日
- 数学IAIIBの基礎:教科書レベルは48日。標準は98日
- 数学IAIIBの完成:54~63日
- 数学III:教科書レベルは24日。標準は48日
講座によっては予習が必要ないものもありましたが,復習に関してはどの講座においてもマストでした。
まずはどんな形であれ正解できることが大切ですが,素早く解けることも,制限時間がある入試で結果を残すために必要な能力です。
同じ100点を取ったとしても,片方は1時間かかっているのに対し,もう片方の学生は30分で解いていたとしたら,後者の方が圧倒的に実力は上でしょう。
そのため普段の意識としては,正解できるだけで満足せず,早くできるようになるまで何度も解き直すことも有効な手段の1つになってくるかと思います。
とはいえ,授業を受けてみると分かりますが,人に習うと独学していた時はあれほどまでに大変だった内容であっても,思った以上にすんなりと理解できることに驚くでしょう。
学習スピードも,講義を聞くだけなら,上に示した通り2~3ヶ月でどれも学び終えられるものなので,高校の数年間かけて習うはずの内容がたったこれだけの短期間で学べてしまうとわかると,なんとなく頑張れるような気がしてきませんか。
スタディサプリで予習中心の勉強リズムを作り,実際の学校での授業を復習代わりに使い,定期テストや模試で成功体験をした生徒の将来は明るいものです。
かつてのスタディサプリは,演習問題の数がやや不足気味であるのが弱点でしたが,最近になって練習問題も追加されました(各講義につき1題ずつは数十問に相当します)↓
ますます使いやすく,オールインワンの性質が強まったスタディサプリで,自宅学習をより充実したものに変えていきましょう!
最後までお読みいただき,ありがとうございました。