今回は「スタディサプリの高校数学講座」についてまとめます。
数学が苦手な人ほど,学校の授業で初めて内容に触れる形だと理解が追いつきにくくなるため,映像授業で先に全体像をつかんでおくと学びやすくなります。
スタサプは,そうした先取り学習に使いやすい教材の一つです。
当記事では,講座一覧を整理したうえで,どのレベルから始めるべきか,どう進めると効果的かを解説していきます。
スタディサプリの数学講座について

どの講座から始める?
- 高校数学がかなり苦手:中学総復習数学→ベーシックレベル数学I・A
- 未習範囲を先取りしたい:ベーシックレベル or 高1・高2スタンダードレベル
- 定期テスト~共通テストの土台を作りたい:高1・高2スタンダードレベル→高1・高2ハイレベル
- MARCH・国公立レベルを狙いたい:高1・高2ハイレベル→高3スタンダード・高3ハイレベル
- 難関大で数学を武器にしたい:トップレベル講座を部分的に併用
さて,スタディサプリの高校数学講座ですが,講義動画が観られる通年講座は全部で25講座あります↓
- 中学総復習数学
- [新版]ベーシックレベル数学I
- [新版]ベーシックレベル数学A
- [新版]ベーシックレベル数学II
- [新版]ベーシックレベル数学B
- [新版]高1・高2スタンダードレベル数学I
- [新版]高1・高2スタンダードレベル数学A
- [新版]高1・高2スタンダードレベル数学II
- [新版]高1・高2スタンダードレベル数学B+C(ベクトル)
- [新版]高1・高2ハイレベル数学I
- [新版]高1・高2ハイレベル数学A
- [新版]高1・高2ハイレベル数学II
- [新版]高1・高2ハイレベル数学B+C(ベクトル)
- 高1・高2トップレベル数学IAIIB+C(ベクトル)
- 高3スタンダードレベル数学IAIIB+C(ベクトル)<単元別学習編>
- 高3スタンダードレベル数学IAIIB+C(ベクトル)<総合問題編>
- 高3ハイレベル数学IAIIB+C(ベクトル)<単元別学習編>
- 高3ハイレベル数学IAIIB+C(ベクトル)<総合問題編>
- 高3トップレベル数学IAIIB+C(ベクトル)
- ベーシックレベル数学III
- ベーシックレベル数学C<ベクトル編>
- ベーシックレベル数学C<平面上の曲線/複素数平面編>
- 高3スタンダードレベル数学III+C(平面上の曲線/複素数平面)
- 高3ハイレベル数学III+C(平面上の曲線/複素数平面)
- 高3トップレベル数学III+C(平面上の曲線/複素数平面)
色分けの意味ですが,大まかに「赤=中学内容,青=数学IAIIBの導入レベル(高1・高2内容),緑=数学IAIIBの入試レベル(高3内容),橙=数学IIIC」と理解してください。
また,「高1・高2ハイレベルIAIIB+C(ベクトル)」という講座は10~13番の改訂前のものなので含めていません。
講座数は多いですが,実際にはすべてを受ける必要はありません。
大切なのは,自分の現在地と目的に合うレベルから始めることです。
大変ざっくりとした計算にはなりますが,大体1日2時間数学に費やしたと考えると,1通り学ぶのに必要な日数の目安は次のように計算できます↓
- 中学範囲:約10日
- 数学IAIIBの基礎:教科書レベルは約2ヶ月,標準レベルは約4ヶ月
- 数学IAIIBの完成:2ヶ月程度
- 数学IIIC:教科書・標準レベルともに1ヶ月ほど
実際どの講座を取ればよいかについてですが,中学内容のものはさておき,予習が目的だったり数学が苦手だったりする方は,より簡単なレベルのものから始めるようにしましょう。
無論,時間が許せば一番下のレベルから始めて全レベルを受講するのが理想ですが,学校ですでに習った分野がある場合はその限りではありません。
なお,復習の際,講義で扱った問題を解き直すことになりますが,そのときの工夫として,違うレベルの講座の同範囲の問題を使って確認してみることもできます。
例えば,普段ハイレベルの講座で学んでいる方は,トップレベルやスタンダードレベルの演習問題を使って復習してみてください。
スタディサプリの数学講座では,難易度の高い講座を担当する講師(堺義明)とその他のレベルを担当する講師(山内恵介)が別に存在していますので,同じ範囲を異なる講師に習えば,自分がよりわかりやすいと感じる解説に出会える可能性が高まります。
概して,数学の理解のしやすさには講師の人柄との相性が大きく関わっているわけですが,ここは柔軟に対応して,
この範囲の解説は山内先生の教え方がわかりやすいな。でも,あっちの問題を解くときは堺先生のやり方を真似してみよう。
などと振る舞うのがベストでしょう。
次章からは,先の4つの色分けに従って各講座を詳しく紹介していきます。
中学数学を扱う総復習講座

最初に紹介するのは「中学総復習数学」という名の講座で,スタディサプリの高校数学では唯一,中学内容を扱ったものとなり,高校1・2年生向けの講座の中に見つけることができます。
もっとも,高校・大学受験講座で申し込んでも小学・中学講座の内容も見放題になるところがスタディサプリの魅力の1つだけに,
中学講座の方でも習えるのだからこちらは不要ではないか?
という疑問の声が上がるかもしれません。
ですが,こちらはわずか10講義(約20時間)で,中学3年間で学ぶ範囲を復習できる講座となっています。
中学数学の根幹は「計算の正確性」と「論理の構築力」です。
ここでのつまずきは,今後の学習における致命的な弱点に直結するため,基礎固めとして非常に有用です。
単にスピードを重視しているだけではありません。
中1や中2といった学年に縛られずにカリキュラムが組まれているため,講師側からすれば,自分がベストと思える順番で教えられるというメリットがあります。
例えば,「関数」の講義で,1次関数(中2で習う単元)と2次関数(中3で習う単元)が一緒になって出てくるのはそのためです。
中学総復習講座の使い方ですが,毎回例題と類題が6題ずつ用意されているので,例題を予習段階で解いてから授業に臨むようにしましょう。
中学内容を短期間で総復習し,高校数学の土台を作り直すための講座なので,解いていて手も足も出ないようであれば,それこそ中学講座にまで戻ってやり直してください。
実際の講義ではマルやバツを付けるだけで満足せず,これまでになかった数学的な捉え方ができやしないかまで自問自答してみることが大切です。
復習する際はその新しい考え方をできるだけ使うようにして,類題も含めて解いていきます。
ここまでやってようやく1講座が終了となりますが,例題と類題はほぼ同じ形をしているので全問正解を目指しましょう↓

高1・高2向けの数学IAIIB講座

続いて,数学IAIIB(一部Cのベクトルも)を扱う講座をまとめますが,対象学年の違いによって講義目的が以下のように異なります↓
- 高1・高2講座:入試のための実力を養成するための講座(解法パターンの蓄積)
- 高3講座:入試演習を題材として実践力を高めていく応用講座
そのため,同じ「スタンダード」と書かれていても,「高1・高2スタンダードレベル」と「高3スタンダードレベル」では難易度に大きな差があることに注意してください。
正しいカリキュラムに則って進める場合,
- 高1・高2スタンダードレベル
- 高1・高2ハイレベル
- 高3スタンダードレベル
の順で知識を積み重ねていく必要があります。
高3生向けのIAIIB講座の解説は次章に回し,本章では高1・高2講座のみを扱うことにしますが,それぞれのレベルと難易度は以下の通りです↓
スタサプ数学IAIIBのレベル設定
- ベーシックレベル:数学が苦手か未習範囲の先取り用
- スタンダードレベル:教科書レベルで演習問題が多め。学校内容を理解し,標準問題まで固めたい人向け
- ハイレベル:知識確認の後は応用問題を扱う。MARCH・国公立レベルを意識する人向け
- トップレベル:難しめの応用問題が中心。難関大志望で数学を武器にしたい人向け
これらの講座1つ1つについてこれからみていきますが,進め方は以下が基本です↓
数学講座の基本的な進め方
- 必要に応じて例題や予習問題を先に解く
- 動画で解き方と考え方を確認する
- 同じ問題を何も見ずに解き直す
- 確認問題や練習問題で定着をチェックする
- 5回以上(1日後・1週間後・1ヶ月後など)の復習で忘却を防ぐ
ベーシックレベル
該当講座
- [新版]ベーシックレベル数学I(60講義)
- [新版]ベーシックレベル数学A(41講義)
- [新版]ベーシックレベル数学II(72講義)
- [新版]ベーシックレベル数学B(33講義)
まずはベーシックレベルIAIIBを解説しますが,事前にテキストに目を通しておく必要はなく,まだ高校数学を何も知らない方が公式や要点を一から学んでいける講座です。
公式は丸暗記する人が大半ですが,成り立ちを覚えておくと忘れにくいですし,大学入試で基本公式の証明が問題になったことも過去に一度や二度ではありません。
授業の流れは,基本知識の解説(①)が行われた後,Point Pickupで要点を整理し,担当の山内先生とともに講義問題(②)を解いたら終了です↓

復習する際は,今さっき先生と一緒に解いた問題を再使用することになりますが,今度は何も見ずに自力で解くことになります。
1人でも正解できるようになったら,今度は完全に新規の確認問題(③)を使って,解法が本当に身に付いたかどうかの最終チェックを行いましょう。
教科書の定理や公式を,当サイトで推奨する「1の5乗(5回以上)復習法」で確実に定着させてください。
復習まで含めると,1つのPART(講義)あたりに0.5時間弱がかかりますので,1つの講座を終わらせるのに20~40時間,IAIIBを全部終えるのには100時間強かかる計算です。
とはいえ,「1日2講義は必ず数学を学習する」などとマイルールを決めて臨むようにすれば4ヶ月以内に終わる計算となるので,これは決して長くない期間と言えるでしょう(当然ながら,もっと学習時間を増やせばその分早く終わります)。
スタンダードレベル
該当講座
- [新版]高1・高2スタンダードレベル数学I(52講義)
- [新版]高1・高2スタンダードレベル数学A(36講義)
- [新版]高1・高2スタンダードレベル数学II(72講義)
- [新版]高1・高2スタンダードレベル数学B+C(ベクトル)(64講義)
スタンダードレベルも,テキスト内の問題を予め解く必要はありません。
ただし,演習中心のスタンダードレベルだけに,手を動かして学ぶ姿勢が重要になり,時間はベーシックレベルの倍近くかかるでしょう。
授業では例題(①)を山内先生と一緒に解き,類題(②)を自力で解く流れになります↓

この例題と類題のセットは全部で4つあって計8題ですので,演習量は結構なものです。
復習の際,難問も簡単な問題と同じように満遍なくやろうとすると失敗しやすいので,まずは標準レベルまでの典型的な解き方を確実に身につけてください。
全員が正解する標準レベルの問題を確実に正解することこそが,合格への最短ルートです。
ただし,復習問題(③)が別に用意されているため,そちらを使って最終確認を行うことを覚えておきましょう。
1つの講義に1時間かかると仮定すれば,全部で192時間の学習時間が必要になり,1日1講義と決めても7ヶ月弱がかかります。
講義をただ受け身で聴くのではなく,実際に手を動かして問題を解くことの重要性を感じ取ってください。
ハイレベル
該当講座
- [新版]高1・高2ハイレベル数学I(33講義)
- [新版]高1・高2ハイレベル数学A(27講義)
- [新版]高1・高2ハイレベル数学II(57講義)
- [新版]高1・高2ハイレベル数学B+C(ベクトル)(42講義)
本講座は教科書以上の内容にまで踏み込んだ構成となっていて,MARCHレベルの大学を狙う方が高3になるまでに身に付けておきたい知識が満載です。
また,普段はスタンダードレベルで学んでいる人が一部ハイレベル数学を受講することも推奨されています。
学習の流れはこれまでと同じですが,スタンダードレベルと異なり,Point Pickupはすでに記載された状態で,問題を解くことにより多くの時間が割かれている印象です。
同じ範囲の例題内容も難しくなっていることがわかるでしょう(左がスタンダードレベルで右がハイレベルです)↓

トップレベル
該当講座
- 高1・高2トップレベル数学IAIIB+C(ベクトル)(49講義)
高1・高2数学IAIIBにおいて,このトップレベル講座のみ,堺義明講師の担当です。
難度の高い問題を毎回1題のみ扱い,雰囲気はまさに予備校の難関コースさながらと言って構わないでしょう↓

なお,「1題」といっても複数の小問からなる大問であることがほとんどで,解説動画は全部で1時間を超えてきます。
トップレベルの問題に取り組むにあたってはかなりの覚悟が必要になり,予習に数時間かかることも少なくないでしょう。
とはいえ,難関大を受験するにあたって数学を武器にするためには,非常に多くの時間をかけて1問を解く練習も必要になってきます。
持っている知識を駆使して多くの問題を時間内に解いていくのも大切な能力ですが,上位の大学になればなるほど,初見の問題を自分なりに分析して解法を見付け出すことが求められるようになるわけです。
制限時間を設けずに自分の限界まで考え抜き,納得がいくまで復習するというのがトップレベル講座の基本方針となっていることにはそれ相応の理由があったわけです。
とはいえ,解説を読んでも理解不能な難問は,今の自分の実力では解ききれない問題として一旦保留し,長期休暇に回すなどの「戦略的撤退(時間の使い方)」も数学を攻略する上では大切です。
相性が合わないようであればハイレベルの講座に変えるか,「1問25分までは最低でも考えるようにする」などとマイルールを設けて取り組むことをおすすめします。
テキストを見れば,講義で扱った問題以外に復習用として使える新規の問題が1つ付いていることに気が付くはずです。
この練習問題は気持ち難易度が低めですので,自力で頑張って解くようにしましょう。
高3向けの数学IAIIB講座

高1・高2講座で数学IAIIBの基礎知識を学んだ後は,高3講座で様々な入試問題を解き,本番に対応できる応用力を身に付けるようにします。
講座の種類は大きくまとめると,スタンダード・ハイ・トップレベルの3つです(スタンダードとハイレベルはさらに細かく「単元別学習編」と「総合問題編」に分かれます)。
スタンダードレベル
該当講座
- 高3スタンダードレベル数学IAIIB+C(ベクトル)<単元別学習編>(40講義)
- 高3スタンダードレベル数学IAIIB+C(ベクトル)<総合問題編>(8講義)
入試問題から厳選した大問(①)が3つほどあるので,自分ができるところまであらかじめ解いておくことが予習になります↓

その後,動画で大切なポイント(②)を含めて解き方を学んだら,同じものを何も見ずに解き直すようにして,仕上げで練習問題(③)を解いていく流れです。
講義内容は演習重視になっているため,本講座を受ける前提として,前章で紹介した高1・高2講座のスタンダードレベルとハイレベルに相当する知識が必要になります。
講義中に出てきた内容でわからなかった部分があれば,時間に余裕がなくてもそれら講座の該当箇所まで戻って確認するようにしましょう。
ちなみに,テキストは単元別学習編と総合問題編で共通(前編と後編の2冊)です。
ハイレベル
該当講座
- 高3ハイレベル数学IAIIB+C(ベクトル)<単元別学習編>(32講義)
- 高3ハイレベル数学IAIIB+C(ベクトル)<総合問題編>(16講義)
より難易度が上がるハイレベルのものをみていきますが,スタンダードに引き続き山内先生の担当になります。
こちらも例に漏れず予習が必要で,予習問題(①)は全3問から成り,1問に15~20分かかるので,学習時間は45~60分になるはずです↓

動画を観てから大きく時間を空けずに,この3問を自力でやり直しましょう。
仕上げ用に練習問題(②)がありますが,こちらは高3スタンダードレベルのときと同様です。
同じ対数関数の問題を例に挙げましたが,スタンダードレベルのものよりもだいぶ難易度が上がっていることがわかります。
こうした問題を使って学ぶときは,記憶がすぐに抜け落ちてしまわないように細かくチェックすることが必要なので,ハイレベルでは2講座ごとに解き直しましょう。
しっかり全問正解してから先に進んでください。
トップレベル
該当講座
- 高3トップレベル数学IAIIB+C(ベクトル)(48講義)
学年は1つ上がって高3になりますが,堺先生の講座は高1・高2トップレベルのときと全く同じ学び方です。
良問1つから多くを学び取るという方針は毎回変わりませんが,扱う問題の難易度はハイレベルのものよりもずっと高くなります↓

受講者の学力はかなりの高さが求められますので,堺先生の解説を聞いてもわからない問題があるようでしたら時期尚早と考え,ハイレベルから始めましょう。
数学IIICを扱う講座

スタディサプリの数IIICを扱う講座は全部で6つあります。
ベーシックレベルを山内先生,その他レベルを堺先生が担当し,難易度設定は以下の通りです↓
スタサプ数IIIC講座のレベル設定
- ベーシックレベル:数学IIIで学ぶ用語や公式を解説し,基本問題を解く
- スタンダードレベル:大事な内容に絞って解説。問題は教科書レベルで,先取り学習の土台作りに向く
- ハイレベル:入試に出てくる典型問題の解き方を学ぶ講座
- トップレベル:考え得る中で最高峰の問題を使って発展事項を学ぶ
講座数については以下で確認してください↓
該当講座
- ベーシックレベル数学III(75講義)
- ベーシックレベル数学C<ベクトル編>(23講義)
- ベーシックレベル数学C<平面上の曲線/複素数平面編>(22講義)
- 高3スタンダードレベル数学III+C(平面上の曲線/複素数平面)(24講義)
- 高3ハイレベル数学III+C(平面上の曲線/複素数平面)(24講義)
- 高3トップレベル数学III+C(平面上の曲線/複素数平面)(24講義)
中高一貫校との進度差を埋めるため,数学IIICは高3になる前に先取り学習を開始しましょう。
予習段階で使うのであればベーシックまたはスタンダードレベルのいずれかを用いることになりますが,この後ハイレベルやトップレベルを受講する予定がある方は,後者からのスタートがおすすめです。
複素数や双曲線,無限級数から極限,さらには微積に至るまでの基本事項は,これらの講座を使って学んでいきましょう!
ハイレベルともなるとグンと難易度が増して,2時間の勉強時間では1講座終えるのがやっとです。
さらにトップレベルともなると,人によっては「ここまでやる必要あるのか」と思い悩むほどのレベルにまで達します。
受験で確実にボーダーラインを抑えておきたい人であればハイレベルまで理解できていれば十分で,数学を武器にしたいという意欲がある方のみトップレベルに挑戦するようにしてください。
以下では極限の問題を例に挙げていますが,左から「スタンダード・ハイ・トップレベル」の順です↓

問題が短くなるほど難しくなるのは数学ではありがちなので,見た目からその難しさの判断はできませんが,スタンダードレベルでは正確な計算力を身に付けるための問題,ハイレベルでは絶対値や数列の一般項と絡めて帰納法を使って解く問題が見られます。
トップレベルとなれば,自分で上限と下限を設定することで極限を求めていく解き方が求められるなど,難易度の違いは明らかです。
各自が目指すところに従って,取る講座を決めるようにしてください。
スタディサプリを使って数学IIICの範囲を独学することも十分考えられます。
ところで,私自身,これらハイレベルとトップレベルの2講座を受講して一気に数IIICを学び直してみたのですが,トップレベルの問題の中には解説を読んでもどうしてもわからないものがあり,そこは一時的に潔く諦めて先に進む(戦略的撤退をする)ことがありました。
スタサプで高校数学を先取りするときの基本ルート
先取り学習では,学校の授業よりも2~4週間くらい先の範囲を進めておくのが基本です。
おすすめの流れは以下の通りです↓
- 週の前半:スタサプで新単元を学ぶ
- 当日または翌朝:講義で扱った問題を解き直す
- 週末:1週間分をまとめて復習する
- 学校の授業後:学校教材で定着を確認する
塾でみていて,数学が苦手な人ほど,「学校で初見」「家で復習」する代わりに,「家で先に全体像を把握」「学校で定着」を採用する方が理解しやすいように感じます。
ただし,先取りの幅を広げすぎると復習が追いつかなくなるため,まずは「学校より2週間先」を目安に始め,慣れてきたら少しずつ広げるのがおすすめです。
スタサプ数学のテキストは買うべき?ノートの取り方も解説

※旧版のテキストです。現在のものと構成が多少異なります。
スタディサプリを使った勉強ですが,講義動画を観るのはもちろん,可能であればテキスト冊子を別途購入することを強くおすすめします。
スタディサプリのテキストの買い方とメリットでも述べたように,印刷の手間が省けること以外に,
- テキストがバラバラにならず管理が容易になる
- 達成感が芽生えやすい
ことから得られる恩恵が非常に大きいです。
授業を受ける度,テキストに書き込みながら学んでいった結果,最終的に全範囲をやり終えたとしましょう。
このとき,テキストがあるのとないのとでは雲泥の差です。
例えば,長期休暇を使って短期間に1冊まるごとやり遂げたときの達成感はかなりのものとなり,
そのときのテキストを見るたびに自信がみなぎってきた。
と振り返るスタサプOBもいます。
こういったことをきっかけに,受験生のやる気は芽生えてくるものです。
テキスト代で本人のやる気が買えるのであれば,私はかなり安い投資だと感じます。
なお,スタディサプリの数学のテキストは余白が多めに取ってあるのが特徴で,問題は左上にちょこっとあるだけで,見開きの残り全部は余白です↓

普段PDFで無料印刷している人を中心に,
もっと詰めて印刷してくれればページ数も少なく済むのに。
などと思うのも無理はありません。
しかし,この余白というものは不思議なもので,あると埋めたくなる心理が働きますし,スタディサプリの講義ではこの問題の解説が黒板上で行われることもあり,書き込む量は思いのほか多いです。
例えば,上の3問のうち1問だけでも,これだけの板書量になります↓

このときの注意点ですが,問題を解いてから講義を受ける際,できるだけ消しゴムを使わず,計算ミスや論理の飛躍といったミスの過程を残しておくようにしてください↓
成績が上がる数学ノートのルール
- 消しゴム禁止:計算ミスや論理の飛躍を消してはいけません。ミスの過程を残すことで,自分の「思考の癖」という間違いの原因を特定しやすくなります。
- イコールの位置を揃える:イコール(=)を縦に揃えて書くことで,数式の可視性を高め,計算の見直しを容易にします。
- 4色の使い分け:青ペンで公式や定理の補足を,緑ペンで「なぜそう考えたか」という気づきを余白に記入します。
よく,自分の間違いを消して無かったことにしてしまう生徒を見かけますが,それはなんとも勿体ないことです。
「どこをどうして間違ってしまったのか」という原因を赤ペンで自分の答案の横に書き込んだときに初めて数学の実力は伸びると言っても過言ではありません。
数学のノート術に関しては,以下の記事も参考にしてください↓
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【数学ノートの書き方】計算ミスを防いで解き直しやすくするコツ
数学ノートは,板書や答えを保存するだけの場所ではありません。 途中式を見やすく残し,間違えた原因を特定し,次に同じ種類の問題が出たときに正解するための道具です。 定期テストや模試で点数が伸びなかった場合,直前の勉強量だけ ...
続きを見る
その他,テキストには解答冊子が別で印刷されて付いてくるのですが,これが非常に使いやすいです。
例えば,上で扱った問題はこのような形で印刷されていました↓

復習する際は,解答冊子の問題のところだけを見て答えを隠すようにすればもはや立派な問題集と化しますし,解き直しをするときもこの解答冊子だけを持ち歩けば十分です。
まとめ
スタディサプリの高校数学講座は,中学総復習から数IIICまで幅広く揃っており,自分のレベルに合う講座を選べば,先取り学習にも復習にも活用できます。
大切なのは,難しい講座に無理に背伸びすることではなく,今の自分に合うレベルから始めて,解き直しと復習を徹底することです。
テキスト冊子や解答冊子も活用しながら,自分なりの学習ルートを作ってみてください。
また,試験直前には自分のやりがちなミス(確率の余事象の検討忘れや,符号ミスなど)の回避手順をまとめた「A4まとめマップ」を作成し,本番での手痛い失点を防ぐ準備も忘れずに行ってください。
この他,本番前には各種対策講座を解くこともできますし,長期休暇中に使える冬期・直前演習講座の用意もあります。
数学の先取りが終わったら,次は共通テスト対策講座や志望校対策講座へ進み,必要に応じて直前演習講座も組み合わせて実践力を磨いていきましょう。
ノートの作り方をさらに工夫したい方は,先ほど紹介した数学ノート術の記事も参考になります。
以下の記事で,無料期間を延ばせるキャンペーンコードがないか確認してから始めてみてください↓
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【2026年最新】スタディサプリのキャンペーンコード一覧!全講座の配布状況
当サイトは2017年から,スタディサプリのキャンペーンコードや入会特典の状況を継続的に確認しています。 読者の方に常に正しい情報を届けるため,教育メディアとしての責任を持って毎日手動で公式情報を確認し,リアルタイムで更新 ...
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最後までお読みいただき,ありがとうございました。


