今回ですが,「中学受験をしない小学校高学年の児童がスタディサプリを使って独学し,公立中学に入ってからトップクラスの成績を維持する方法」について考えてみたいと思います。
中学で良い成績を維持することができると上位の高校に入りやすくなりますし,義務教育を通して身に付けた学習習慣は大学受験を攻略する上でも大いに役立つでしょう。
通常の使い方とは異なり,どうしても独自色の強いスタディサプリの使い方になってしまいますが,参考になるところが一つでもあれば,是非取り入れてみてください。
スタサプ小学講座から高校受験までの学び

中学受験でトップレベルの学校に合格しようと思えば,小4から受験勉強を始めるのが一般的で,結果的に5000時間の勉強時間を確保することが,塾における指導の目安となっています。
しかし,今回の目標であれば開始するのは小学5年生からで十分です。
その場合であっても,スタディサプリで1日1時間程度の学習を続けられれば,その後の公立中学校で好成績を修めることができ,かつ,高校受験で良いところに合格できるでしょう。
当記事でまとめるのはそのときの方法です。
まず最初に言えることは,小学校で学ぶ知識が備わっていることを前提としての中学教育であるため,まずは小6範囲までを完全に自分のものにしなければなりません。
スタディサプリの小学講座では算数・国語・理科・社会の4教科がすべて利用できるので,基礎レベルの講座に出てくる問題がすべて解けるようになることを目指しましょう。
なお,ちゃんと理解できていることを確認した上で中学範囲に進む必要があるため,毎回の授業後に用意されている確認テストや,章が変わるタイミングでは復習を必ず行うようにしてください(やり方は後述しています)。
小6範囲の学習を終えたら,中学生になるのを待たずして中1内容に入っていきましょう!
なお,中学範囲は完全に未習範囲を独学する形になるため,それに見合った学び方をする必要がある他,問題集も併用することに注意してください。
公立の中学校に入学してからも予習中心の学習スタイルを維持し,中1で中2範囲を,中2で中3範囲を学ぶペースが理想です。
先取り学習(早回し)をすることで,中学3年生になった時の学びにかなりの自由度が生じることになりますが,開成のような難関大の私立を受けるのでない限り,高校範囲にまで入る必要はありません。
都内で言えば,日比谷高校に入りたい生徒に高校英語を学ばせることがあるものの,そこまでの上位高でなければ,中3時には通常通りの受験対策を行うだけで大丈夫です。
中1から中3までの学習計画は,以下の記事で具体的に示しています↓
なお,早回ししていることで,周りの中3生と比べて自身の習熟度がずっと高まっている状態なので,他人と同じことを行っても進みは順調となり,時間的または精神的な余裕が生まれがちです。
そこで,余った時間は英数の難しい問題にチャレンジすることに費やしてください。
これらは上位の公立高校を突破するための鍵となる重要教科で,他に比べて難易度が高い問題が出題されやすくなっています。
都内の例だと,上位の高校が独自テスト(自校作成問題)を課してくるところが特徴で,英数が得意な生徒とそうでない人との間には大きな差が付いてしまうわけです。
逆に,理科や社会は上位校であろうと下位の高校であろうと共通の問題となるため,上位校を受験する生徒は誰もが高得点を取ることとなり,似たり寄ったりの結果になって点差が付きません。
英検や数検は対策するだけでも良い復習機会になり,本番では緊張感がある中で試験を受ける経験ができ,見事合格できた暁には高校入試に有利に働くことすらあるわけです(内申に加点される場合があります)。
小学生の方にはまだ早いかもしれませんが,最近では英検6級や7級の話もありますし,中学範囲を学ぶようになったら,以下の記事を参考に挑戦してみてください↓
まずはスタサプで小学範囲をすべて学ぼう
先述したように,初等教育(小学範囲)を履修した上での中等教育(中学~高校範囲)ですので,小学校の6年間で学ぶ内容をしっかり理解していない限り,中学内容に進んではいけません。
スタディサプリの小学講座においては算数・国語・理科・社会をすべて学ぶことができますが,最終的に以下の講座内容が完全に理解できた状態を目指してください↓
スタサプ小学講座の到達目標
算数=小6算数(基礎)
国語=小6国語(応用)
理科=小6理科(応用)
社会=小6社会(応用)
これからスタサプを始める方であれば,現学年の基礎レべルから順にステップアップしていくようにしてください。
例えば,小5算数(基礎)→小6算数(基礎)→小6算数(応用)の順などです。
算数は小6応用までやっても全然構いませんが,小学生の間に終わらなさそうであるか,子どもがあまり乗り気でない場合は,基礎レベルまでで断念して中学内容に進むようにします。
なお,小学範囲が理解できたかどうかは,親が総まとめテストを作って確認するようにしてください。
学び終えた全範囲からいくつか問題をピックアップしてテストを作るようにしますが,各講座のテキストに登場する「確認テスト」を題材にしましょう。
スタディサプリの小学講座では,すべての教科に大体25講義が用意されているので,1講義あたり2問程度選ぶようにすれば全部で50問のテストが作れます。
総まとめテストは紙に印刷し,制限時間60分の100点満点のテストとして子どもに解かせてみてください。
具体案として,問題を選んでからスクリーンショットで切り取ってペイントなどのソフトに貼り付けていくか,印刷したテキストをハサミで切り貼りして作ります。
前者がスマートな方法ですが,後者のアナログ的なアプローチはわかりやすさが魅力です。
以下は,私が作成した小学算数の総まとめテストの例になりますが,実際は問題番号を①~⑩などと振って解かせます↓

このとき,問題の出典を控えておくことがポイントで,後で復習や丸つけをする際に役立てるようにしますが,上の場合,「1-1,1-2,2-1,2-2,3-1,3-4,4-1,4-3,5-1」と書き残すことになります。
全部で50問のテストになるわけですから,数学の場合,上のようなテスト用紙をあと4枚作るイメージです。
別に解答用紙を配布して解かせましょう。
完成したテストで8割以上を取れれば合格としますが,それ以下の出来であれば日を改め,2度目の際は
- テスト時間を50分などと短くして解かせる
- 合格点を9割以上に設定してみる
のが良い方法です。
スタサプで中学内容を予習するときは速度を重視する
小学内容が理解できたら,いよいよ中学範囲の予習をしていきましょう!
スタディサプリで予習をしておくと,中学の初めての授業で同じ範囲を習ったときに,すでにその内容を知っているわけですから,自分にとっては復習代わりになります。
復習の大切さについては次章で語りますが,回数を多く行うに越したことはありません。
なお,予習を行うときは先に進むことを優先しましょう。
これは簡単なようで難しく,途中で少しわからないことがあっても気にせず進むことを心掛けてください。
同じ章であれば,特定のテーマについて別の角度から解説が行われることが多いですし,その章の最後にまでたどり着いてから,保留にした内容に戻ってみるとすんなり理解できることがあります。
優先的に予習したい教科は英語と数学で,これらは毎日学ぶようにして,残りの教科は1日にいずれか1つをやっていくのが良いでしょう。
例えば,以下のようなカリキュラムが考えられます↓
スタディサプリを用いた予習例
月:英語と数学と国語
火:英語と数学と理科
水:英語と数学と社会
木:英語と数学と国語
金:英語と数学と理科
土:英語と数学と社会
日:やり残しを行う
上の計画に基づき,月曜日に1時間勉強する場合は,英語20分・数学20分・国語20分のように時間を配分してください。
予習することのもう一つのメリットは,学ぶものすべてが自分にとって初見の問題になることです。
学校の授業が先行している状態だと,いきなり先生から答えを教えてもらうことになるわけで(多くの人はこれが普通ですが),今後の入試で多く出会うことになるであろう思考力を要する問題を解くための観察力や忍耐力があまり養われません。
もちろん,スタディサプリでも講師に教えてもらうことにはなるのですが,自分のペースで動画を止めて学ぶことができるところが異なっていて,納得がいくまで自分で考えることができます。
スタサプで中学内容を復習するときは念入りに行う
繰り返しになりますが,スタディサプリを使って中学内容を復習するときはとにかく回数を多くする工夫をしましょう。
1回目の復習は講義を視聴した直後に行うことになりますが,スタディサプリには確認テストが付いているので,それを解くのが1度目の復習です。
続いて2回目の復習ですが,こちらは講義がある程度進んだタイミングで行うことになります。
こちらは「基礎力アップドリル」と呼ばれるものが利用できるのでそれを使っていきますが,小学講座の方には表示されないので注意してください(赤で囲った部分です)↓

この他,教科書を「その他」にする必要があります。
なお,緑矢印は1回目の復習を行うタイミングを示したものですが,中学英語の講座内容に関しては以下の記事を参照してください↓
2回目の復習内容が悪ければ,そこまでに学んだ動画を観返す作業を挟む他,このときに間違えた問題に,印をつけるか例文ごと写し取るようにしておきます。
章が3~4つ進んだタイミングで再度これら問題をまとめて復習するようにすれば,少なくとも3回は同じ問題を解いたことになる計算です。
市販の問題集を併用する
スタディサプリを用いた学習は基本的には学校の授業代わりのようなものなので,前章の方法で念入りに復習してみたところで演習量は不足してしまうでしょう。
学校の授業であれば,これにワークブックが加わるところですが,予習段階ではそういったものがないので,ここでは市販の問題集を併用することにしますが,中学の3年間で使うべきものについてはおすすめを以下の記事で紹介しているので,是非参考にしてください↓
以下で,中学1年生の数学を例に説明を加えますが,該当範囲をすでにスタサプで学んでいるということは,学校の授業を受けたり参考書を読んだりした状態に近いです。
スタディサプリで確認テストを行うことは教科書の例題をやることに相当しますから,市販教材を使う場合は参考書ではなく問題集を購入するようにしましょう。
例えば,上の記事で紹介している「チャート式中学数学1年」の準拠ドリルのもくじとスタディサプリの学習範囲を見比べてみてください(左が市販問題集で,右がスタサプです)↓

スタサプの1章で学ぶ素因数分解のところ以外はまったく同一のタイトルなので,該当範囲がわからないような事態にはならないでしょう。
スタディサプリはこの問題集を解けるようになるために存在しているとも言えるわけです。
数学の問題集に取り組むときのコツは以下の記事に書きました↓
気が早いですが,中学校の定期テスト対策は試験の3週間前から始めましょう。
その期間は当然ながら,テスト勉強に全力を注ぎます。
まとめ

以上,スタディサプリを使って小学内容の総復習から中学範囲の予習の仕方についてまとめてきました。
紹介してきたコツのうち,小6講座までの内容を理解したことを確認した上で中学内容に入っていくことがまず一つ重要なことです。
中学範囲は予習を中心とし,復習は何度もすることを忘れないようにしてください。
スタディサプリの講義視聴後の確認テストから始まり,章ごとの総復習(基礎力アップドリルなど)やできなかった問題を再度復習し,さらには中学校での実際の授業や市販の問題集を使った復習まで合わせると,計5回は復習することが可能です。
今回紹介した使い方をする場合,スタディサプリに搭載されたミッション機能に頼らず,自分が決めたカリキュラムに従って毎週学んでいくことになります。
その他,定期テストが近くなったら試験範囲を思い出すことに全力を傾けることに注意しましょう。
なお,親はわが子のために確認テストを作成してやり,好きな教科があることに気づいた際はその興味を広げられるように振る舞い,学習図鑑を買い与えたり,博物館や施設見学をさせたりすることを検討してください。
逆に,苦手な教科がある場合は決して無理強いはせず,より簡単に学べるもの(例えばマンガの教材)を別に用意するのが良いでしょう。
このとき,理科や社会はそこまで重要な教科とはならないので,英数中心で考えるようにしてください。
英検や数検に挑戦すれば良い復習機会になるだけでなく,場慣れやモチベーションアップにも役立ちます。
ただし,不合格になって挫折感を味わってしまうとまずいので,ギリギリ受かる級の1つ下を受けさせるのが無難です。
いずれにしても,現在の学年が小学生で,公立中学に入ってからも困らない学力をと思っている方は是非スタディサプリで頑張ってみましょう!
これから申し込まれる方は,以下の記事をチェックしてから始めてください↓
最後までお読みいただきありがとうございました。