高校英語はスタディサプリの高1・高2講座から始めよう!

スタディサプリで高校英語を1から始めようと思った場合,真っ先に取り組むべきは「高1・高2講座」です。

なお,スタディサプリでは高1と高2講座が全く同じ内容であることにご注意ください。

大きく7つの講座がありますが,高3生や社会人など,急いで高校英語を身に付けたい方はある程度学んだ段階で高3講座の方に移るべきですし,逆に高1の方は2年かけてこれら7講座をすべて受講してみることをおすすめします。

これらの講座を担当するのは肘井学先生で,扱う内容は英文法と読解に加え,共通テストレベルの長文のみを扱うような講座もありますが,詳しくはこれから個別にまとめていくことにしましょう!

ベーシックレベル英語

[新版]ベーシックレベル英語と肘井学

高校の英文法のみを網羅的に扱い,それでいて複雑な説明は他講座に譲ることで,幅広い方を対象にしているのが「ベーシックレベル英語」になります。

例えば,上の基本助動詞の説明においては,8個ある助動詞すべてを覚えるように命じるのではなく,「とりあえずmustの推量の意味だけ覚えてください」と,講師の肘井先生は語るわけです。

それゆえ,高校英語に馴染みがない高1生や英語が極めて苦手な方,そして社会人のやり直しに向いています(記事の一番最後におまけで紹介している中学総復習講座も忘れずに)。

中学生の方ですと,入学先が決まり時間が余っていて,良いスタートダッシュを切りたい方も使ってみると良いでしょう。

知識ゼロからのスタートになるので予習は不要です。

最初こそ,中学範囲の復習や文型の解説が並びますが,第4講の時制からは,以下のように高校範囲の説明が始まります↓

現在形の要点と問題が載ったスタディサプリのテキスト

最初にインパクトの強い問題を持ってきて学習者の興味を引いた後,現在形の3つの使い方が紹介されていますが,これは集団塾の講師が主に用いるテクニックの1つです(大学教授も普通に用います)。

そして,文法解説が終了したらすぐに確認問題を通して,知識が身に付いたことを確認しましょう。

先ほど,例外的な知識は本講座では取り扱わないと書きましたが,発展的な内容もないわけではありません。

例えば上の画像の右下の部分まで覚えてしまえば,基礎知識+αも期待できます。

ところで,これまでに勉強を毎日継続してきた経験がない方(習慣として身に付いていない方)が,闇雲に英語の勉強を始めても長続きしないものです。

ですが,スタディサプリの本講座では,1つの要点は「チャプター」と呼ばれる10分程度の動画にまとめられているので,10分間だけ集中できたら,休憩してリフレッシュした状態で再開できます。

なお,先ほど触れた「現在形」は時制①のChapter1で習う内容ですが,それはさらに7分程度の要点整理と3分程度の問題解説に分かれました↓

スタディサプリのチャプターの内容

以前は,同じようにChapter2~6まで終えてから,最後に確認テスト(復習テスト)を解く形でしたが,新版からはChapterごとに確認問題が付き,問題数も10問→18問へと増えました↓

ベーシックレベル英語の復習テスト

こうやって,できる問題を1つずつ増やしていくことで,少しずつ英文法がわかってきたように感じられるわけです。

ベーシックレベル英語の講義は全部で184個もあるので最初はびっくりすると思いますが,1つ1つの講義は短いため,復習に何時間かかるかで多少変わるものの,講義を受けるだけであれば1日1時間の学習でも1ヶ月ちょっとで終わるボリュームとなります。

ただし,それだと毎日スタサプで学んでは復習までしなければならなくなるため,苦手な人は,完成させるまでに3ヶ月くらいはみておくようにしましょう。

 

 

高1・高2スタンダードレベル英語<文法・読解編>

高1・高2スタンダードレベル英語の予復習について

続いて,ベーシックレベルよりも1つ上のレベルにあたる「高1・高2スタンダードレベル英語」についてみてみましょう!

<文法・読解編>とありますが,英文法の解説をしながらも,読解に繋がるような知識もちょこちょこ入れられる美味しい講座です。

基本的にはこのスタンダードレベル英語を基本とし,これでついていくのが辛いようであれば,ベーシックにレベルを落として始めるようにするとよいでしょう。

逆にこれを学び終えてからだと,続けてハイレベルに進んだり,時間がない方は一気に高3講座に入っていくような使い方が考えられます。

本講座から予習が必須となってくるわけですが,あくまで数分あれば終わる内容です。

とはいえ,何が難しいのか知るためにも,問題演習を解かずに授業に臨むことのないようにしてください。

こうすることで予習を習慣付けることができるので,予習することが当たり前のように感じられるようになってくると大成功です。

さて,スタンダードレベル英語の授業時間ですが,こちらもベーシックのときと同様,時制①をみてみますが,ベーシックで2つに分かれていた講義が1つに凝縮され,全部で3つのChapterから構成されるようになりました↓

高1・高2スタンダードレベル英語のチャプター数

つまり,1つのチャプター当たりにかかる時間は20分程度となり,簡単に言えば2倍の集中力が求められることになると考えていてください(基本的に,1つのチャプター内では極力休憩しないようにします)。

授業内容についてはどうでしょうか。

先のベーシックレベルのものと比べると,スタンダードレベルでは要点のところで解説される内容に,抽象的な概念が入ってきますし,確認問題(問題演習)も選択肢が増えてより難しくなっているように感じます↓

スタンダードレベル英語の要点と確認問題

講義数こそ全部で72講義と少な目に見えるのですが,予習や内容理解のために必要な時間を考えると,ベーシックレベル英語と同じくらいの時間がかかるでしょう。

頑張れば1ヶ月ちょっとで終わりますが,やはり3ヶ月はみておきたいところです。

 

 

高1・高2ハイレベル英語<文法編><読解編>

高1高2ハイレベル英語と講義数

続いてみていくのが「高1・高2ハイレベル英語」となります。

このレベルからは文法編と読解編が別になっていて,講義数は24+24の計48講義となり見た目には3分の1になるのですが,情報量はベーシックレベルの2倍です。

とはいえ,英文法編で扱う内容には例外的なものまで含まれておらず,これまでに紹介した講座で学んだ内容に,知識を追加していく感じの授業が展開されます。

例えば以下の赤で示した範囲は,ハイレベル英語で新しく習うことになる内容です↓

スタディサプリのハイレベル英語<文法編>で新しく学ぶ内容

こういったものを解説に含めていくことになるため,結果的に授業時間が2倍となるのでしょう。

従って,復習の時間も2倍とまではいきませんが延びることになり,その分,挫折してしまうリスクも高まります。

ハイレベルから始めようと考えている方は,慎重に判断するようにしてください。

しかも,文法編で終わりではなく,読解編もあるわけです。

後者で扱う内容は基本,長文と呼べるほどでもなく,あくまで長めの1文が対象なのですが,和訳する問題が入ってくるところが特徴的で,最後の23・24講義では完全に文章を扱います。

実は多くの場合において,文法の講義で扱った項目とテーマは同じになっていて,文章の訳し方を学べることになるので,受講する順番としては,文法編の第1講→読解編の第1講→文法編の第2講→読解編の第2講としてもよいでしょう。

もちろん,文法だけ全部終えてから読解編に移ることで,文法編の復習にもなります。

以下は受動態の読解編での様子です↓

高1・高2ハイレベル英語<読解編>の講義とテキスト

肘井先生が文法の解説を用いながら,英文の訳し方について講義しています。

簡単に,文法編で基本知識と文法問題の解き方を学び,読解編で訳し方について学ぶと考えておくとわかりやすいでしょう。

読解編の問題数は数十にも及び,十分な情報量です。

また,復習テスト(確認テスト)では語句や表現の意味を確認します↓

高1・高2ハイレベル英語の問題演習の解答と復習テスト

ハイレベル英語の講義の一環として音読トレーニングも含まれているのですが,次章で説明している関係上,ここでは省略させてください。

ハイレベル英語で学び終えた後は,トップレベル英語に進む他,<長文編>と呼ばれるものに進んでいくこともできますし,はたまた高3講座に進んでしまうこともできます。

こちらに関しては,現在の学年や目的に応じて判断するようにしてください。

 

 

高1・高2トップレベル英語<文法編><読解編>

高1・高2トップレベル英語〈文法編〉の講義動画

高1・高2英語講座において最高峰にあたるものが,この「トップレベル英語」です。

こちらも文法編と読解編の2つがありますが,前者のテキストとしては以下のようなものとなり,これまでに紹介してきた講座とのレベルの違いは明らかでしょう↓

高1・高2トップレベル英語のテキスト内容

英文法の基礎知識が入っていることを前提に,入試で出題された問題を演習していく講座になります。

問題数にして,何と全1000問です!

普通の文法問題集であれば1冊分に相当するであろう分量をこなすことになることに加え,解説する内容もかなり深いところまで掘り下げています。

スタディサプリの高3の英文法講座は関正生先生が担当しており,別視点からの知見が得られることは確かなのですが,扱う内容的にはほぼ変わらないと言っても過言ではないでしょう。

20分で問題を解くのが予習であり,解説講義は全部で1時間程度あるのはこれまで同様です。

復習に関しては,論理的に根拠を導けるように,応用が利きやすい抽象的な概念について理解していきましょう!

続いて読解編ですが,こちらは前半こそ単文(1つの英文)を扱っているものの,後半はセンター試験の一部や大問を丸々1つ使った実践演習となります↓

高1・高2トップレベル英語読解編のテキスト

もっとも,トップレベル英語となると,学習者が目指す大学は旧帝大や早慶レベルになるわけですから,このくらいの問題であれば高3になる前に解けるようにしておかなければいけません。

予習で問題を解き,文構造を把握するまで1時間かけて行います。

復習は全訳をもとに誤解のあった文を構文把握をやり直しますが,このとき扱った単語の暗記もしましょう。

さらに,肘井先生の授業ではもはや定番となっていますが,音読を10回行って,復習テストを解いてようやく終了です。

読解編の全講義に「音読トレーニング」が付いていますが,音として聞くことで正しいアクセントやイントネーションで話せるようになるだけでなく,構文に沿って頭から音声と同じ速さで音読することで,ネイティブと同じ速さで体感できるようになります。

これはつまり,リスニング力と速読力を高める練習をしていることと同じだということです。

専門的にはリピーティングとシャドーイングを行っていることになりますが,特に後者においては最初速度を遅くして行うなどしたり,英文を見ながら行っても構いません↓

トップレベル英語の音読トレーニングの様子

これだけ復習ですべき事柄があるわけですから,時間にして1~2時間用意しても少ないくらいです。

特に最初のうちは,予復習のやり方についてテキストの初めに詳しい説明がありますので,そちらをしっかりと読んで実践してください。

また,読解に苦手意識がある方は,次章の「トップ&ハイレベル英語<長文編>」も受講するようにして,違う文章も使って長文の読み方を身に付けましょう。

トップレベル英語の講義数はどちらも24講義ずつで,ハイレベルの講義のように,文法編と読解編を正確に行き来する必要はありませんが,文法と読解の片方だけに触れる日が長くなるのは勉強の効率的には良くないとされるので,バランスを意識して学習してください。

 

 

高1・高2トップ&ハイレベル英語<長文編>

高1・高2トップ&ハイレベル英語<長文編>の受講風景

講座の名前が「高1・高2トップ&ハイレベル」となっていることから明らかなのですが,難易度的にはハイレベルとトップレベルの間に位置する講義です。

数としては10講義が用意され,1つにつき長文問題を1題扱います。

30分~1時間かけて問題を解くようにしますが,構文把握に加え,わからない意味を辞書で調べたり,指示語や代名詞の内容を明らかにするなどして授業に臨むようにしましょう。

もちろん,間違っているところがあって構いませんが,肘井先生の授業中に何を尋ねられても,自分なりの答えが言えるようにしておくことが重要です。

入試としてみたときの長文レベルとしては易にあたる難易度ですが,実際の大学入試で出題されただけあって,問題の質はちゃんとしています↓

トップ&ハイレベル英語長文編で扱う文章の例

なお,全問正解できたと言う方であっても,問題文で尋ねられていない部分まで含めて完全に理解できている人は少ないはずです。

ゆえに,英語を得意にしたい方の場合,最初の予習段階において,完全に肘井先生と同じ解釈ができるレベルを目指してください。

単語にしても,語注が付いているような単語までも覚えてしまうことが,周りとの差となっていずれ表れてくるはずですから。

復習用の素材として,以下のような重要語彙リストと音読用の白文が毎回用意されています↓

トップ&ハイレベル英語長文編の復習用素材

こちらも音読トレーニングを使って,ひたすら音読に励みましょう。

全部で10題しかありませんが,1題から多くのことを学べるよう復習を徹底的にすることで,高校の授業で扱う英文とは比べ物にならないほどの知識が得られることに気がつくかもしれません。

それこそまさに予備校の授業の真髄です。

 

 

中学総復習講座

中学総復習英語の進捗状況

なお,高1・高2講座で学ぶ上で,中学英語の知識があることは前提条件です。

これは,英検で言うところの3級レベルが達成できていればよいわけで,スタディサプリの英検対策講座を視聴することで,直接実力を試すこともできますが,高校生以上が中学英語を理解できているか簡単に確認する際は「中学総復習講座」を検討してみてください。

この講座は全部で10講義となり,高校英語で必要とされがちな分野に絞って,中学範囲の総復習を行います↓

中学総復習英語で扱う分野

助動詞・不定詞・動名詞・接続詞・疑問詞・いろいろな疑問文・感嘆文・文型・There is~.の文・分詞・関係代名詞・比較・現在完了・受動態・不定詞の構文・仮定法

最初に確認テストを解いてみて8割以上取れないようであれば,中学英語の範囲に弱点がある可能性が高いです↓

中学総復習講座にある英語の確認テストの問題例

土台がぐらつくと,高度な知識は吸収できないので,スタディサプリの中学英語講座から焦らずやり直しましょう!

 

 

まとめ

スタディサプリの高1・高2英語の予復習について語る肘井学先生

以上,スタディサプリから高1・高2英語講座のまとめでした。

全部で主に8つの講座があり,スタンダードレベル英語を基本の軸とし,より簡単なベーシックレベル英語や中学総復習英語から始めたり,ハイレベル英語から始めてトップレベル,さらには長文編の講義まで,予備校のトップ講師による授業が自宅で簡単に受けられてしまいます。

オンラインの弱点として取り組み態度が甘くなってしまうところが挙げられますが,そうならないよう,スタディサプリでは予復習の方法について具体的に言及されますし,復習テストの出来や音読回数は,真面目に取り組んでいる何よりの証拠となるので,満点を狙って回数をこなすようにしましょう!

この先,高3講座に進む場合は,関先生の文法編へと進んでください。

これから新しくスタディサプリで学ぼうと思われている方は,キャンペーンやコードを利用することが可能です↓

もちろん,受験は英語だけで決まるわけではありません。

その他の科目も是非,スタディサプリで学ぶようにしてください!

-高校生向け講座

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スタディサイトの管理人

通信教育の添削や採点業務に加え,塾や家庭教師を含めた講師歴は20年を超えました。東大で修士号を取得したのははるか昔のことですが,共通テストやTOEICの結果を見る限り,まだまだ学力は維持できています。小学生から高校生まで通じる勉強法を考案しつつ,スタディサプリのユーザー歴は5年以上となりました。オンライン上のやり取りにはなりますが,少しでもみなさまのお役に立てたら幸いです!