スタサプ高3英語の長文演習編をレビュー!過去問演習に向けた総仕上げ

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東大院修了(農学修士)×指導歴20年|教育・Web運営専門家 さんくす

さんくす

指導歴20年。東大院修了(農学修士)。当初は教授に理解を疑われるも,異常なまでの探求心と没頭力が認められ,最後は「数年に一度の秀才」と惜しまれつつ研究室を去る。Webメディア運営10年で確固たる実績(国内最大級ASPにてトップクラスの称号)を築き,企業に忖度しない本音を発信。教育・Web運営の専門家として,最短ルートの勉強法を論理的に伝授します。詳しいプロフィールは運営者情報をご覧ください。

今回は,スタディサプリの高3英語における通年講座のゴールとなる「長文演習編」を取り上げます。

ここまで「文法編」「英文解釈編」「読解編」と順を追って学んできた受験生が,実際の大学入試で出題された過去問を使って,実践的な長文読解力を完成させるための総仕上げ講座です。

読解編が「読み方を学ぶ講座」だとすれば,長文演習編は「その読み方を入試問題で使える得点力に変える講座」です。

当記事では,長文演習編の特徴や授業内容に加え,肘井学先生の公式テキストに書かれた予習・復習の具体的なやり方(特にリスニング力も向上する音読法)について,元塾講師の視点から詳しくレビューしていきます!

スタサプ高校英語 おすすめ学習ルート

⓪ 基礎固め:高1・高2講座
① 英文法の完成:高3文法編
② 構文把握:高3英文解釈編
③ 長文読解:高3読解編
④ 実戦演習:高3長文演習編(★当記事はココ!)

さんくす
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ここまでやり切れば,大学受験英語の土台はかなり固まり,志望校の過去問演習にも入りやすくなります。

スタディサプリ高3英語 長文演習編の特徴

高3リーディング長文演習編の講座一覧

長文演習編は,前回の「読解編」に引き続き肘井学先生が担当し,大学入試で実際に出題された長文を題材として,要旨を問う問題から和訳問題,文法問題までを幅広く実践的に解いていく講座です。

レベルは3つ

本講座も,これまでの講座と同様に「スタンダード・ハイ・トップ」の3つのレベルから選択して受講します。

テキストに記載されている対象大学の目安は以下の通りです↓

高3長文演習編のレベルと目標大学

  • スタンダード:英語長文が苦手な生徒向け。日東駒専・産近甲龍レベル
  • ハイ:GMARCH・関関同立など難関私大・上位国公立
  • トップ:早慶上智・旧帝大レベルの最難関私大・最難関国公立

講義で扱う英文や解説の難易度に大きな違いはあるものの,最初から背伸びをする必要はありません。

「読解編」を受講していた方は,基本的には同じレベルのものを取るか,長文への苦手意識が残っている場合は1つ下のレベルから始めてください。

英文内容を理解できないまま授業に臨むことがないように注意しましょう

時間的な余裕があれば,まずはスタンダードから始めてハイレベルへ進むなど,複数レベルを受講することで十分な演習量を確保し,段階的に実力を上げることも大いに考えられます。

2026年4月1日より,著作権更新上の理由により「ハイレベルの第8講」が公開停止となっています。該当の講においてテキストと動画に一部差異が生じる点にご注意ください。

全8講義の短期集中構成

本講座の構成は,どのレベルの講座も全部で8講義(ハイレベルは現在7講義)しかないのが特徴です↓

スタディサプリ高3英語長文演習編のもくじ

第1講から第8講へと進むにつれて,徐々に英文が長くなり,難易度も上がってくるように設計されています。

8講義しかないので「演習量が足りないのでは」と不安に思うかもしれません。

ただし,本講座は数をこなすことよりも,1つの長文を徹底的に予習・復習し,そこで得た読み方を他の英文にも応用できる状態にすることを重視しています。

長文演習編に費やす時間の目安をまとめると,

  • 予習:30分~1時間
  • 講義視聴:約1時間
  • 復習:2時間以上

となります。

1つの講義を完璧にするには最低4時間はかかる計算になるので,1レベル(8講座)をすべてやり終えるためには32時間以上が必要です。

「鉄は熱いうちに打て」ではないですが,予習してから講義を視聴するまでは同日中に済ませたいもので,毎日2時間以上を英語学習にあてると仮定した場合,1レベルあたり2~3週間はかかります。

とはいえ,それだけの期間で,過去問演習に入るための長文読解力を集中的に鍛えられる点は,独学よりも効率的だと感じます。

 

 

高3英語リーディング長文演習編のテキストと授業内容

長文演習編のテキストでは,毎回「今回の長文で何を学ぶべきか(ポイント)」が明確に提示されるのが特徴です↓

スタディサプリ高3英語リーディング長文演習編のテキスト内容

講義を通して何を学ぶかがハッキリしているため,目的意識を持って取り組むことができます

講義では各ポイントについての解説があり,手を動かして書き込みをしながら理解を深めていくことになるところも親切設計ですが,予習段階においてはテキストの空欄の存在を気にせず,問題を解くことに専念しましょう。

予習段階で解く問題は,論理展開を示す語を選択するものから,和訳問題,さらには文章の要約を問うものまで多岐にわたり,実際の入試問題のリアルな難しさを体感できます↓

スタディサプリ高3英語長文演習編の問題例

もちろん,予習の段階で全てが解けなくても(全てがわからなくても)構いません。

公式テキストの「はじめに」の中で,肘井先生は以下のような熱いメッセージを寄せています↓

予習の段階で頭を悩ますことで,授業を聞いての新たな発見と感動があるものです。授業内では,独学では気付かなかった視点,触れることのない知識,決して見えることのない景色をお見せします。

私が塾で指導していた時も感じていましたが,こうした「自分の頭で限界まで考え抜いた経験」こそが,解説を聞いたときの理解が一気に深まる感覚につながります。

人は自分の間違いをなかったことにしてしまいがちなので,予習の段階で正解の根拠までをしっかり考え,できればそのときの思考プロセスをテキストに書き込んでおきましょう。

また,本講座でも「背景知識」の解説は健在です。

各レベルで扱うテーマを比較してみると,レベルが上がるごとに難解なテーマへ踏み込んでいることがわかります(上からスタンダード・ハイ・トップレベルの順です)↓

長文演習編で学べる背景知識一覧

こうしたテーマについて

あ,どこかで聞いた話だぞ!

と思える状態を作っておくことで,入試本番で未知の長文に出会った際の文章の流れが格段に予測しやすくなります。

さんくす
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国語の現代文で似た文章を読むこともありますし,英作文や小論文を書く際のネタとしてもいつか必ず役に立つはずです。

 

 

高3英語長文演習編の学び方(肘井式・秘伝)

長文演習編の予復習に関する講義

最後に,肘井先生の公式テキストに書かれた「毎年毎年,奇跡的な合格を果たしている生徒達に伝授している秘伝」をもとに,長文演習編の予習・復習のやり方を確認します。

基本的には前講座の「読解編」と同じですが,長文演習ならではの「リスニング力も鍛える音読のアップデート」が含まれている点に注目してください。

予習する(辞書を引いて書き込む)

まずは1講につき30分~1時間と時間を決めて,自力で問題を解き,全文の構文を把握しながら意味を取ります。

前講座の「読解編」と同じく,わからない単語の意味は必ず辞書で調べてテキストに書き込むことが必須です。

「辞書を自分の手で引けば引くほど,単語の意味が定着しやすくなる」と指示されています。

授業は単語の意味合わせの時間ではないため,この下準備は必ず行ってください。

また,予習の際には以下の6つも明らかにしておきましょう↓

  1. 前置詞の作るかたまり
  2. 接続詞(and, but, or)が繋ぐもの
  3. 代名詞や指示語(it, they, this)の内容
  4. 関係詞節の範囲
  5. 不定詞の3用法
  6. 分詞の名詞修飾

講義が進むにつれて徐々に英文が長くなり,難易度も上がってきます。

予習の段階で全てわかる必要はありませんが,講義を聞いて復習時に理解できていれば大丈夫です。

 

講義を受ける(訳の暗記ではなく「理解」に集中)

講義でポイントについて解説する肘井学先生

講義では重要ポイントについての解説があり,手を動かして書き込みをしながら理解を深めていくことになります。

肘井先生の授業では「黒板に書き始めた途端に,急いでノートを取る」のが鉄則ですが,長文演習編においては「授業中は全訳を書き写すことに専念するのはおやめください」と指示されています(全訳は解答にすべて載っています)。

訳を暗記するのではなく,徹底して「訳し方(なぜそう訳せるのか)」を理解することに努めてください。

さんくす
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私が塾講師をしていた頃にも,学校の先生がただ和訳を言って生徒がそれを写すだけの授業が高3の冬(受験直前期)に行われていると聞いて驚愕したことがありますが,スタサプではそのような無駄な時間はありません。

講義動画は,受講者が集中力を保ちやすいように15分前後であえて細かく区切られています。

眠くなる時もあるかもしれませんが,グッとこらえて解説を吸収していきましょう。

 

復習する(音声のみの音読でリスニング力も鍛える!)

公式テキストに「授業を受けるだけでは英語の成績は一切上がりません。皆さんの予習と復習とが合わさって初めてこの授業が完成します」とある通り,復習までやって初めて効果が出ます。

授業が終わったら,以下の3ステップで「1つの文章に対する学習密度」を徹底的に高めてください。

これこそが奇跡の合格を生む秘伝です↓

  1. 本文全体の構文把握:授業中の書き込みを利用し,全訳と照らし合わせて意味を取る。
  2. 知らない単語を全て覚える:重要語彙リストを利用し,英語→日本語の順に「3回書いて」「10回唱える」。講義内のイディオムチェックは必ず全問正解できるようにする。
  3. 文章を10回音読する(長い文章は5回):★長文演習編ならではの工夫あり!

1と2のステップは読解編と同じです。

解答編にある「重要語彙リスト」を利用し,出会った単語はその日のうちに全て覚えてしまいましょう↓

スタディサプリ高3英語長文演習編の解答や重要語句のリストや白文

そして最も重要なのが「音読」ですが,長文演習編では読解編からさらに一段階レベルアップした指示が出されています。

スタディサプリの「音読トレーニング」の音声を活用し,以下のように音読を行います↓

長文演習編の音読メソッド

① 1〜8回目までは,英文を見ながら発声する(構文を追いながら意味を頭で考える)。

残りの2回は,英文を見ずに,音声だけを頼りに発声してみる。

このように,仕上げとしてシャドーイング(聞こえてきた音声を少し遅れて発音するトレーニング)に近い練習が組み込まれています。

英文を見ずに音声だけで処理する練習を取り入れることで,リスニング力も鍛えやすくなりますし,英語を左から右へ「英語の語順のまま」理解する感覚も育てやすくなります。

肘井先生曰く,

単語の意味が正確に出てきて,構文をすばやく取れる,それが速読の真の正体なんです!

とのことです。

最後に復習用教材の「音読用白文」を利用して,1回読むごとに右上の数字に斜線を入れながら,着実に10回の音読をやり切りましょう。

 

 

まとめ:長文演習編が終われば受験英語の基礎は完成!

以上,スタディサプリ高3英語の通年講座のラストを飾る長文演習編について解説してきました。

本講座の復習までを徹底してやり終えれば,大学受験英語の基礎部分が完成します。

入試問題を解くために必要な知識の型は,かなり揃った状態になるはずです。

この論理展開,読解編や長文演習編で見た流れだ!

とか,

この単語や構文,音読で何度も確認したやつだ!

などと思うようになれば大成功です。

あとは志望校の過去問や問題集を数多く解き,その都度見つかった弱点を「文法編」や「読解編」のテキストに戻って理解し直す作業を続けるだけで,本番で合格者平均に近い得点を期待できるようになります。

もちろん,これに英作文やリスニングの専用知識を加えることも大切です。

考えられる候補として以下のような対策講座があるので,必要に応じて受講してみてください↓

大学入試ではトップレベルの最後で学んだ文章以上の長さのものが出題されることもありますし,ある程度の確認作業は犠牲にしてでも制限時間内に答案を作り上げなければなりません。

せっかくスタサプで長文演習編まで学んでも,実践的な対策を怠ってしまえば点数が取れないので,最終的には「毎日1つの新しい英語長文を読む(そして音読する)」くらいにまでは達してください。

とはいえ,スタサプのルートを長文演習編までやり切ったことは確かな成果ですので,まずは長文演習編をやり切ったことを確認し,そのうえで過去問演習へ進んでいきましょう。

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